どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは滝浪酒利さんの

「マスカレード・コンフィデンス 詐欺師は少女と仮面仕掛けの旅をする」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、見えない仮面を被ることで他人を演じきり手と口で金を稼ぐ詐欺師のライナス=クルーガー。そんな彼が出会ったのは他人の心を読める少女のクロニカだった。彼女はライナスの嘘を見抜き一緒に旅をするように脅迫する。当然のように拒否しようとするライナスだが、クロニカの目的に巻き込まれて海を目指して旅をすることに。果たして2人は目的地に辿りつけるのか…とこんな感じです!

〜詐欺師と心を読める少女の旅〜

第19回MF文庫J新人賞優秀賞受賞作!表紙のインパクトとあらすじから読むのがずっと楽しみだった作品!特殊能力×旅なバトルファンタジーとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!
まず序盤。ライナスの詐欺シーンから物語は始まります。この詐欺シーンがあまりにも美しすぎるんですよね…ライナスは絶対そのうち刺されると思います。いや作中でちゃんと痛い目見てるんですけど。そんな彼が列車内で詐欺をしているとクロニカという特別な瞳を持った少女に出会います。彼女はライナスの話を嘘だと見抜き、自分の旅に同行するように脅迫します。この出会いがまた印象的でしたね…凄まじい引力があります。そしてクロニカを追ってきた組織とのバトル!このバトルシーンがとにかくすごい!異能を使ったバトルはもちろん迫力があるのですがライナスの知恵、そしてクロニカの起死回生の一打で魅せてくれます!バトルシーンは迫力がありながらも読みやすいかつ読み応えがある…バトルシーンでこれほどのめり込んだ作品久しぶりですね。紆余曲折の末に一緒に旅をすることになった2人はとある街に滞在することに。女を騙す詐欺に手を出すライナスにどこかジェラシー感じちゃってるクロニカは本当にかわいいですね…あんな能力持つ女の子だとは到底思えないです。新たな敵?味方?のメイドのイヴリーン、貴族令嬢のパトリツィアといったキャラも2人に関わってきて中盤以降はさらに盛り上がります!こういう一癖も二癖もある女の子たちいいですね!そして終盤では怒涛のバトル!ライナスの自業自得な戦い、女の子同士の譲れない戦い、そしてクロニカ自身の戦い。ライナスたちの今と過去が繋がって、だからこそ負けられない勝ちたい理由になるバトルが描かれているのが本当にすごい。そして終盤のバトルはもうとんでもなくてこんなバトルシーンはこれまで読んだことがないと衝撃を受けました。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ライナスは詐欺師の28歳。最初は胡散臭いおっさんだなと思っていたのですが、読んでいる途中で1歳差だと気づいた瞬間になんか色々な感情が溢れてきてしまって「ライナス…!頑張って生きような!」ってなってしまったのでライナスの勝ちです。と冗談は半分にして…詐欺師としてのかっこよさ、そしてなんだかんだで泥臭く争う姿が印象的でした!クロニカは心を読む力を持つ少女!最初は超然とした存在で女の子らしさ、みたいなものをあまり感じられなかったのですが、ライナスが仲良くしてる女の子にジェラシー感じたりライナスのためにプレゼントを選んであげる姿は可愛かったですね。メイドのイヴリーン、貴族令嬢のパトリツィアをはじめそのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
とにかく戦闘描写が凄まじいバトルファンタジーで楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!ライナスとクロニカの絡みはまだまだ見たい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
バトルファンタジーが読みたい方は!詐欺師の男と心の読める少女という組み合わせから生まれる戦いは読んだ人を掴んで離さない力があります!ライナスの詐欺シーンも鮮やかで見ていて楽しい!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

マスカレード・コンフィデンス 詐欺師は少女と仮面仕掛けの旅をする



著者

滝浪酒利



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-683075-3

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)

さて、今回は12月前半発売のオススメライトノベルを紹介していきます!
前半は1日から15日発売の作品を紹介していきます!この記事では僕が注目しているラノベを紹介しているだけで、来月発売するすべてのライトノベルを網羅しているわけではないのであしからずm(__)m それではいってみましょう!

12月1日発売 角川スニーカー文庫
「性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話」犬甘 あんず(著者) ねいび(イラスト)
「好きな子の親友に密かに迫られている」土車 甫(著者) おれあず(イラスト)





12月1日発売 HJ文庫
「俺が告白されてから、お嬢の様子がおかしい。1」左リュウ(著) 竹花ノート(イラスト)
「凶乱令嬢ニア・リストン4 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録」南野海風(著) 刀彼方(イラスト)
「灰原くんの強くて青春ニューゲーム6」雨宮和希(著) 吟(イラスト)
「才女のお世話7 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました」坂石遊作(著) みわべさくら(イラスト)









12月1日発売 講談社ラノベ文庫
「先生も小説を書くんですよね?」暁社夕帆(著) たん旦(イラスト)




12月1日発売 角川ビーンズ文庫
「王立図書館のはりねずみ ひきこもり魔術師と王子の探し物」雨宮 いろり(著者) 安芸緒(イラスト)
「身代わり花嫁は命を賭して 主君に捧ぐ忍びの花」英 志雨(著者) 漣 ミサ(イラスト)






12月8日発売 カドカワBOOKS
「魔法使いの引っ越し屋 勇者の隠居・龍の旅立ち・魔法図書館の移転、どんな依頼でもお任せください」坂石遊作(著者) いちかわはる(イラスト)



12月8日発売 電撃文庫
「七つの魔剣が支配する XIII」宇野朴人(著者) ミユキルリア(イラスト)
「声優ラジオのウラオモテ #09 夕陽とやすみは楽しみたい?」二月 公(著者) さばみぞれ(イラスト)
「あした、裸足でこい。4」岬鷺宮(著者) Hiten(イラスト)
「僕を振った教え子が、1週間ごとにデレてくるラブコメ」田口一(著者) ゆがー(イラスト)
「いつもは真面目な委員長だけどキミの彼女になれるかな?」コイル(著者) Nardack(イラスト)











12月15日発売 GA文庫
「S級冒険者が歩む道2 ~パーティーを追放された少年は真の能力『武器マスター』に覚醒し、やがて世界最強へ至る~」さとう(著者) ひたきゆう(イラストレーター)




12月15日発売 電撃の新文芸
「引きこもりVTuberは伝えたい」めぐすり(著者) popman3580(イラスト)




以上になります!
さて注目の新作は「性悪天才幼馴染との勝負に負けて初体験を全部奪われる話」「いつもは真面目な委員長だけどキミの彼女になれるかな?」の2作品!前者は百合!仲谷鳰さんとみかみてれんさん推薦ですよ!もうこれだけで優勝です!あらすじが好きすぎてすでにうぁああああ!となっているのでめちゃくちゃ楽しみです!後者はギャルを助けたら実はクラス委員長だった⁉というところから始まるラブコメということでめちゃくちゃ楽しみにしてます!こういう二人の秘密的なラブコメ好き好きの好きです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)
12月もよろしくお願いします!

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは道造さんの

「彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、親が莫大な資産を持つ資産家な上に身長185センチの体格に加えて成績も優秀と性格以外は将来安泰な藤堂破蜂。彼は学年1位の成績を誇る美少女で極貧家庭出身の桐原銭子になぜか気に入られて彼女に付き纏わられる。過去に銭子からの告白は断ったはずなのになぜ…?2人のモラトリアムな青春が始まる!とこんな感じです。

〜小さな美少女との青春モラトリアム〜

道造さんの新作!個人的に初挑戦の作家さんですね。性格以外何もかも優れている少年と容姿と性格以外何もかも持っていない女の子の、言葉にするのは難しい魅力のある青春ものでした!面白かったです!
まず序盤。タイトルにある通り銭子が破蜂の家にチャーハンを作りにくるシーンから物語は始まります。衝撃だったのは破蜂くんがラノベ主人公にありがちな高校生ながらにして一人暮らしではないところ。お、おま、親がいる家に深夜2時に美少女高校生を呼ぶやつがあるかい!しかも銭子さんチャーハンはちゃんと作るもののめっちゃ発情してますし…瞳の色が怪しい…そんな2人の関係はかなり奇妙。破蜂は父親が超がつくほどの資産家で成績優秀な銭子を経済的に支援している。銭子は破蜂のことが好きで彼に日々猛アタック。破蜂は銭子のことをなんとも思っていないが父親が銭子を経済援助している手前彼女を無視するわけにもいかない。あまり見ない関係性でちょっと混乱する場面もあるのですが、その不思議な関係性が青春というモラトリアムを過ごす中で大きな核となっているんですよね。破蜂と銭子の日々は本当に些細なもので、学校に行って、放課後は銭子に付き纏われて巨大な猫と戦ったり映画を見たり、焼き肉を食べに行ったりする。破蜂は銭子のことなんてなんとも思っていなくて、銭子は破蜂のことが好きすぎる。そんな2人の一瞬がなんだかキラキラしている。不思議です。中盤以降は暴力大好きな巨乳のべーちゃんやミニスカギャルの雲丹亀ちゃんが出てきてなんだか賑やかに。そして終盤は衝撃の展開。な、なんだこれは…でもなんか面白い…そんな色々な衝撃が味わえる作品でした。面白かったです!

キャラ A
破蜂は性格がヤバい。現代日本を舞台にした作品なら歴代読んできた作品の中でも歴代トップクラスに性格が悪くて偏食家です。この物語じゃなければまず許されない野郎です。銭子は身長140センチの天才美少女。破蜂になぜか惚れていて彼を落とすために日々奮闘しています。この子もなかなかの不思議ちゃんですが「ヒャア!」という鳴き声がかわいいのでヨシっ!その他のキャラもどこか奇妙で魅力的でした!

最後に
ちょっと変わった?いやかなり変わった?青春モラトリアムな作品として楽しく読ませていただきました!これはぜひ2巻が読みたいですね!果たして銭子と破蜂の関係はこれからどうなるのか…続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ちょっと変わった青春ものが読みたい方は!主人公がなかなか性格終わってるやつなので好き嫌いは分かれるかなと。でもこの作品でしか味わえない不思議な魅力のある作品でハマる人はハマるはずです。気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話



著者

道造



レーベル

富士見ファンタジア文庫


ISBN

978-4-04-075227-3

表紙画像のリンク先


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