どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは湊かなえさんの

「Nのために」

です!
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☆感想☆

超高速マンションスカイローズガーデンの一室で野口夫妻の変死体が発見される。彼らの死体発見現場に居合わせた杉下希美、成瀬慎司、西崎真人、安藤望の証言でなぜ野口夫妻が殺されたのか明らかになっていく。4人がNに寄せる思いはいったいどのようなものなのか…

湊かなえさんの作品。個人的には中学生?高校生?の頃に読んだ「告白」以来の湊かなえさんの作品で、湊かなえさんの作品がどのようなものだったのか。その記憶自体希薄な状態で本作を手にとりました。なんとなく湊かなえさんの作品は読後感が嫌な感じ、というイメージでしたが本作はどういった嫌な感じは一切なく愛について考えさせられるお話でした。面白かったです。

物語は5章で構成されます。1章は野口夫妻が殺害された際に事件現場に居合わせた人々の証言、残りの4章で事件現場に居合わせた1人1人の過去から今を描いていきます。本の裏表紙にはミステリーとありますが、野口夫妻の殺害については1章で明確に描かれるためどちらかというとサスペンスよりの印象を受けました。

物語は一つ大きなテーマである愛の描かれ方は印象的でした。罪の共有、暴力をする/されることでしか感じない愛、西崎が書いた小説「灼熱バード」、杉下が出身の島で受けた屈辱…作中、様々な形で見せられる愛はページをめくるたびに考えさせられます。彼らが言っている愛は本当に愛なのか、形が歪なだけで愛というのか、それとも愛という言葉で醜い人間性を隠しているだけなのか…

特に印象的だったのは杉下が受けた屈辱でした。両親のせいで食べることにすら困ることになり、精神的にも肉体的にも限界の中で、唯一信頼できる人に送ったメッセージ…決して明るいシーンではないのですが、杉下が守ろうとしたもの、守れななかったものは読んでいてじわじわと効いてきます。

湊かなえさんという作家からイメージされる物語とはまた異なる物語と感じました。十数年ぶりの湊かなえ作品でしたが読んでよかったです。愛について考えさせられる作品です。気になった方はぜひ。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

Nのために



著者

湊かなえ



レーベル

双葉文庫


ISBN

978-4-575-51704-0

表紙画像のリンク先




どうも夏鎖です(≧∇≦)

さて、今回2月後半発売の注目ライトノベルを紹介していきます!後半は16日から31日発売のライトノベルです!この記事では僕が注目しているラノベを紹介しているだけで、2月後半に発売するすべてのライトノベルを網羅しているわけではないのであしからずm(__)m それではいってみましょう!


2月18日発売 ガガガ文庫
「十分魔導士ハヤブサ」喜多川信(著)霜月えいと(イラスト)
「ファム・ファタールを召し上がれ」澱介エイド(著)ひょころー(イラスト)






2月20日発売 富士見ファンタジア文庫
「じゃれついてくる年下な女の子たち、俺への好きがバレバレ。」陸奥 こはる(著者)セイル(イラスト)
「週に一度クラスメイトを買う話6 ~ふたりの秘密は一つ屋根の下~」羽田 宇佐(著者)U35(イラスト)
「経験済みなキミと、 経験ゼロなオレが、 お付き合いする話。 その9」長岡マキ子(著者)magako(イラスト)








2月20日発売 GCN文庫
「天才美少女三姉妹は居候にだけちょろ可愛い。」秋月月日 (著/文)塩かずのこ (イラスト)


2月25日発売 MF文庫J
「雨森潤奈は湿度が高い」水城水城(著者)潮崎 しの(イラスト)
「こそっと恥じらう姿を俺だけに見せてくる学園のお姫さま」雨音 恵(著者)ゆきみや 湯気(イラスト)
「死亡遊戯で飯を食う。8」鵜飼 有志(著者)ねこめたる(イラスト)
「義妹生活13」三河ごーすと(著者)Hiten(イラスト)










2月25日発売 メディアワークス文庫
「少年殉教者」松村 涼哉(著者)




2月28日発売 新潮文庫nex
「美澄真白の正なる殺人」東崎 惟子(著)




以上になります!
注目の新作は「天才美少女三姉妹は居候にだけちょろ可愛い。」「こそっと恥じらう姿を俺だけに見せてくる学園のお姫さま」の2作品!前者は前から応援している秋月月日さんの最新作!約3年ぶりの新作ということで待ってました!三姉妹の家に居候することになった主人公がヒロインたちと繰り広げるラブコメということで楽しみです!後者は雨音さんの新作!学校のお姫様が主人公にだけ見せる姿を撮影するというシチュエーションのラブコメということでこちらも楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)
2月後半もよろしくお願いします!

どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは遥透子さんの

「女子校の『王子様』がバイト先で俺にだけ『乙女』な顔を見せてくる」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
内容は、ファミレスで働く普通の男子高校生の山吹夏樹は後輩のアルバイトの教育係に指名される。後輩として新たにバイトに入ってきたのは女子校の王子様として人気を集める立華一織!そのイケメンっぷりでファミレスはすぐに大繁盛の行列店と化してしまう。忙しい日々の中で一織と夏樹は徐々に惹かれあっていくが…とこんな感じです!

〜女子校の王子様が見せる顔〜

遥透子さんの新作!個人的に遥透子さんの作品を読むのは「ネットの『推し』とリアルの『推し』が隣に引っ越してきた」以来 ですね!今作は女子校で王子様扱いさてるスパダリ的な女の子と主人公のラブコメとして楽しく読ませていただきました!面白かったです!

まず序盤。一織が夏樹がバイトするファミレスに後輩バイトして働き始めるところから物語は始まります!男子校である蒼鷹高校に通う夏樹と女子校である雀桜高校で王子様として人気の一織。そんな2人の出会いは運命的でもあり、女子ながら男性用の制服を選んで働き始める一織のイケメンっぷりに一気に引き込まれましたね…

そして物語は2人のバイトの日々を中心に描かれていきます!一織目当てにやってくる雀桜高校の生徒たちによる大繁盛に苦労しながらも文句を言わずに頑張る夏樹はかっこよかったですし、要所で一織のことをサポートする夏樹はイケメン女子である一織よりもイケメンでしたね!まぁ一織のイケメンっぷりはホスト的な感じなのでまたジャンルが違うんですけど…

ページが晋ごとにどんどんと距離を縮めていく2人。最初は王子様前後としたかっこいい印象が強い一織ですが、夏樹のことが気になり出してからどんどん女の子らしい一面が見えてきて…こういうイケメンな女の子が女の子らしいところを見せるギャップに弱いんですよね…

個人的には夏樹の通う蒼鷹祭(体育祭)シーンがめちゃくちゃ好きでしたね!かわいい女の子のために頑張る男の子めっちゃ青春じゃないですか!こういうの好きです!もっとちょうだい!

中盤からは一織の大ファンであるりりむも登場して物語はますます賑やかに!こういう王子様タイプの女子が好きな後輩女子、めっちゃ好きですね…!

ラストはこれ以上にないくらい幸せで挿絵も相まって最高の一言でした!最後まで夏樹と一織のラブコメを楽しませていただきました!面白かったです!

キャラ A
夏樹は普通の男子高校生!なんですけどそんな普通の男の子がちょっと気になっている女の子…好きな女の子のために頑張る姿がグッドでした!こういう主人公大好きです!

一織は普段はホストかなんかか?ってくらいのイケメンっぷりを発揮する女子校のスパダリなんですけど、夏樹の前だけで見せる女の子らしいところが最高にかわいかったですね!りりむもかわいかったですし、登場人物全員魅力的でした1

最後に
女子校の王子様とのラブコメとして楽しく読ませていただきました!これはぜひ続きが読みたいですね!まだまだ2人のラブコメが見たい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ピュアなラブコメを読みたい方は!女子校の王子様とのラブコメというあまり見ない設定のラブコメですが、純粋でぴゅあぴゅあな一対一ラブコメを楽しめます!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

女子校の『王子様』がバイト先で俺にだけ『乙女』な顔を見せてくる



著者

遥透子



レーベル

電撃文庫


ISBN

978-4-04-916052-9

表紙画像のリンク先


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