どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは三河ごーすとさんの

「義妹生活13」

です!
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前巻の記事↓

☆感想☆

ストーリー A
内容は、12月となり大学受験を間近に控えた2人。なるべく学校に登校したいという沙季の思いをくんで悠太も一緒に登校するようにしていた。そして年末。綾瀬家の実家に帰省することになった両親を見送った2人は年末年始を2人で過ごすことに。受験を前に特別な時間を過ごすことになった2人は…受験本番、卒業式と高校三年生の短い冬が始まるとこんな感じです!

〜高校生活にピリオドを〜

シリーズ第13弾!アニメも放送されてHitenさんのアートワークスも出てとシリーズも円熟味を増してきましたね!今回は高校生活に終わりを告げる、シリーズとしても一区切りとなるお話で楽しませていただきました!面白かったです!

まず序盤。12月の閑散とした学校で登校をしながら受験勉強をする悠太と沙季が描かれます!学校での2人のやりとりもこの巻で最後か…と思うとなんだか寂しいですね。受験を前にした学校の雰囲気とか2人の会話はどこか寂寥感があります。

そして年末年始。綾瀬家に帰省した両親を見送って悠太と沙季は2人きりの年末年始を過ごすことになります。悠太はあの沙季の言葉でなんのことか察することができないんですね…こんなに鈍感でしたっけ…と思いつつ彼の世界からはあまりにも遠すぎることで気づけないんですかね…

2人で過ごす年末年始は特別感があって良かったですね!おせちに驚いたり2人で添い寝してみたり…こういう2人の何気ないけどちょっと特別な日常が義妹生活だなって思います。

そして迎える受験本番と卒業式。悠太と沙季の高校生活が終わるだなんて1巻当初から読んでいるとなんだか信じられないですね…丸と奈良坂さんのやりとりもこれで見納めか…となんだか寂しいです。

色々な思いが溢れる高校生活最後のお話として楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
悠太は変な鈍感発揮してましたけど、卒業や受験に対する彼なりの思いとかみていて感慨深いものがありました!沙季は今回は悠太の頼れる存在として、妹として彼女の魅力を最大限発揮していましたね!個人的に印象的だったのは奈良坂さん。この後も物語には登場するんでしょうけど、高校生としての彼女にもう会えないのはなんだか不思議ですね…

最後に
今回は高校生活にピリオドを打つ物語として楽しく読ませていただきました!まだまだ物語は続くようなので悠太と沙季のこれからが楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

義妹生活13



著者

三河ごーすと



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-684554-2

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは東崎惟子さんの

「美澄真白の正なる殺人」

です!
⚠︎ネタバレありです。
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☆感想☆

9歳の頃に一緒に遊んでいた親友・紫音を突如として離れ離れになってしまった真白。高校生になった彼女は刑事になるという目標のために日々自分の正義を信じて正しく生活していた。そんなある日、8年ぶりに紫音と再会することに。最初は親友との再会を喜ぶ真白。しかし彼女の体には虐待と思われる痣が。さらには死んでいるはずの母親が生きていると言い出して…

東崎惟子さんの新作。これまで「竜殺しのブリュンヒルド」「少女星間漂流記」と楽しく拝読させていただいたので新作楽しみにしてました。今作は少女たちの鮮烈な印象を残す百合とサスペンスということでこれまでの作品とは異なるテイストの作品で存分に楽しませていただきました。面白かったです。

序盤では幼き日の真白と紫音が仲良くなる過程が描かれていきます。長崎の隠れキリシタンを舞台にした街というのがいいですね。最初は微笑ましく見守っていた2人のやりとりが、衝撃的な展開に変わる瞬間が印象的でしたね。雨の日にあんな出来事があって親に夢だよとか言われたら決して忘れないと思います。

そして物語の時間は進み真白が高校生に。正義の味方として日々「正しく」生活する真白。そんな彼女はかつて衝撃的な別れ方をした紫音と再会します。紫音に再会できたことを無邪気に喜ぶのも束の間、彼女の体に痣があったり、死んでいるはずの母親がいると言い出したり…序盤の恐怖は瞬間的なものでしたが、ここからは静かな恐怖が感じられますね…

紫音を虐待している彼女の父親を、正当防衛気味とはいえ殺してしまった真白。とはいえ凶器が凶器だけに罪に問われれば有罪は確定。そんな真白と紫音が導き出した答えは殺してしまった紫音の父親をバラバラに切り刻んで<なかったことにしてしまう>こと。女子高生2人による罪の共有は百合の波動を感じるとともに、自分の正義や自分の親友のために誰かをバラバラにすることができる2人にサイコパスを感じます。

真白の計画を持って紫音の父親を完璧に処理した2人。父親から解放され、罪の意識がありながらも、自由に暮らす2人。しかし真白のしていることに刑事である父親と彼女の腐れ縁である潤は気づき初めていて…それでも完璧な真白がのらりくらりとかわしていく様子は圧巻でした。

終盤ではついに罪を隠しきれなくなった真白が…いやこのラストは本当にすごいです。最初の1ページでどういう結末が待ち構えているのか知っているとはいえ…言葉が出ない。頭をブン殴られました。これは、ちょっとすごい作品を読んでしまったかもしれません。

女子高生同士の百合のサスペンス。最後までとことん楽しませていただきました。個人的には超名作です。気になった方はぜひご一読を

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

美澄真白の正なる殺人



著者

東崎惟子



レーベル

新潮文庫nex


ISBN

978-4-10-180301-2

表紙画像のリンク先


どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回感想を書いていくのは望公太さんの

「小説 僕の心のヤバイやつ」

です!
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☆感想☆

ストーリー A
ラブコメの名手・望公太さんによる僕ヤバノベライズ!望公太さんの僕ヤバノベライズなら全てが安心!ということで逆にしばらくの間積んでました…すみません…ちなみに僕ヤバは原作は既読。アニメが未視聴です。
今作は中3の夏という時間軸を舞台に関根萌子、京太郎と山田、神崎と原さん、そして山田ママという登場人物にスポットを当てた4つ収録された短編集として楽しませていただきました!面白かったです!以下それぞれのお話の感想です!

関根萌子は一歩踏み出す
関根視点で山田と京太郎の関係が語られるお話。個人的に山田の友達女子軍団で関根が1番好きなので読んでよかったと思えるお話でしたね。関根の小林たちは一歩違う視点から見える山田と京太郎の関係に頷きながら読んでいました。最後の足立との会話も印象的でしたね。この作品を1番最初に読めたことで「勝ったな。これは」となりました。

僕はカードゲームがしたい
山田と京太郎がカードゲームをするお話。本編にも出てきそうな正統派なノベライズ、といった印象でしたね。やっていることはタイトルの通り京太郎と山田がカードゲームするだけなんですけど、2人のラブコメでやっぱり僕ヤバはこの2人だよな!となるので非常に良きです。カードゲーム周りはラブコメのための都合の良さはありましたが…まぁそんなことはどうでもよくなるくらいに山田と京太郎のラブコメが素晴らしかったです!

神崎健太は触ってみる
漫画ではエロキャラ…もといマニアック性癖キャラとして扱われがちな神崎と悩みの多い原さんにスポットを当てた短編。神崎がマジで神崎していてよかったですねw 原さんの悩みもしっかりと描かれていて結局この2人はお似合いだなとなりました。しかし神崎これで中3か…将来大丈夫か?

山田ママは告白させたい
こちらは山田ママ、もとい山田夫妻にスポットを当てた作品。原作で知ってはいましたけど、山田ママにして山田ありって感じですよね。本当に。山田夫妻の出会いや付き合うまでのエピソードはすごくよかったですね…結局こちらもピュアかよ!ってなりました!まぁ山田と京太郎がいなくなった後でやっていることはピュアではないと推測されますが(メガネくいっ)。山田夫妻もいいキャラなので本編で語られづらいところをこうしてノベライズで補完してくれるのありがたいです!

漫画のノベライズとしては文句なし!原作ファン大歓喜!な内容と思います!僕ヤバ好きな方はぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

小説 僕の心のヤバイやつ



著者

望公太



レーベル

MF文庫J


ISBN

978-4-04-684008-0

表紙画像のリンク先


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