どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは持崎湯葉さんの

異世界サ活 ~サウナでととのったらダンジョンだ!~

です!
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ストーリー A
内容は、庭にサウナを立てるほどサウナ好きな高虎。しかしサウナを愛するあまりサウナ内では指示厨になってしまうロジハラサウナーだった。高虎がいつものように自宅のサウナを楽しんでいるとサウナごと突然異世界へ⁉︎そこで出会ったのは女騎士のベル。最初は暑いサウナにわざわざ入る高虎に戸惑っていたもののいつの間にかベルもサウナの虜に⁉︎さらにサウナによってベルの尽くしマゾの才能が開花しさらにサウナにハマってしまう。しかもサウナに入ると身体強化アップのオマケつき!サウナに入って強くなるダンジョン攻略が始まる!とこんな感じです!

〜サウナで最強⁉︎〜

持崎湯葉さんの新作!ダッシュエックスからだと6年ぶりなんですね…「その10文字を、僕は忘れない」大好きです…さて今作はサウナで整って強くなるというコメディチックな作品ですが、持崎湯葉さんの持ち前のコメディセンスと会話センスが存分に発揮されたいい作品でしたね!面白かったです!
まず序盤。サウナ好きの高虎がサウナごと異世界に転移するところから物語は始まります。サウナ好きが高じて家にサウナを作ってしまう高虎。そんな彼はなんとサウナごと異世界に。そこで出会ったベルをサウナにハマらせ、彼女のパーティーに加入してダンジョン攻略をすることに。個人的にちょっと珍しいなと思ったのはいつでも元の世界に帰れるところ。それでも病気の妹のために賢者の石を手に入れることを目的にベルと一緒にダンジョン攻略をすることに。異世界に留まる理由が高虎らしくて好きですね。そして始まるサウナで整いダンジョン攻略する日々!尽くしマゾのベルに見たこともないダンジョンの創造主に恋するノームの変態少女ピィレーヴェ、負けず嫌いなのじゃのじゃ狐耳っ子のエウフェリア…サウナで強化してダンジョン攻略して…でテンポ良く進んでいくお話と4人のサウナや日常パートのコミカルさがクセになりますね!終盤はこの作品ならではの盛り上がり!まさかあんな風に強敵を倒すとは…最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
高虎はサウナにかける熱い思いの暴走がよかったですね。ただ一緒にサウナは入りたくないです(真顔)ベルはサウナのキツさと高虎のロジハラに興奮するマゾ。マゾです。ピィーレーヴェは見たこともないダンジョンの創造主に恋する変態ですし、のじゃのじゃ勝ち気なエウフェリアくらいしかまともな女の子がいないですね…いやエウフェリアも普通ではないんですけど…でもみんな好きです。

最後に
サウナで整ってダンジョンで戦うという新感覚異世界コメディでした!これはぜひ続きが読みたいですね!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
異世界もの+コメディが読みたい方は!サウナで整ってダンジョン攻略という設定と魅力的なキャラによる楽しいやりとりは見ていて飽きません!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

異世界サ活 ~サウナでととのったらダンジョンだ!~



著者

持崎湯葉



レーベル

ダッシュエックス文庫

ISBN

978-4-08-631478-7

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは木の芽さんの

ギルド最強VSクールな受付嬢 あなたを攻略できるクエストはありますか?

です!
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ストーリー A
内容は、魔拳士として圧倒的なクエスト受注数と達成率100%を誇る冒険者レイジ。彼はかつて自分に魔法を教えた師匠で現在はギルドの受付嬢を務めるアリサにベタ惚れだった。毎日アリサにアタックするレイジ。しかしアリサはそれを冷たくあしらうだけ。しかししつこいレイジに徐々にアリサも心を開いていき…とこんな感じです!

〜ギルドの受付嬢にベタ惚れです〜

木の芽さんの新作!個人的には初挑戦の作家さんですね。アリサに一途なレイジが見ていて楽しいライトファンタジーでした!面白かったです!
まず序盤。アリサに猛アタックするレイジの様子が描かれます。ギルド最強として数々のクエストをこなし達成率も100%で最強とされるレイジ。しかしそんなレイジからのアプローチをアリサは冷たくあしらいます。序盤数十ページのこのやりとりで2人の関係がわかってニヤニヤできるのはグッドですね!そんなアリサに猛アタックする日々を繰り返すレイジですが、ある日レイジを目標にしているという魔法使いの少女・フィナを弟子としてパーティーを組むことに。卑屈ボッチなフィナちゃんを成長させていく中で芽生える師弟関係がよかったですね。フィナと過ごす日々の中で少しずつアリサのレイジへの態度が変わっていきます。かつてはレイジを弟子としていたアリサがなぜここまで冷たくなったのか…明確には語られないものの、今も彼女の胸の内に残る後悔がすごいいいですね…そして物語は終盤へ。なんとアリサとのデートすることができたレイジですが、ある出来事がきっかけとなりピンチに。彼らしい熱い展開でよかったですね。ラストはちょっとびっくりしたものの2人の表情を見て大満足。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
レイジはアリサ一筋の一途な男。口説き方がちょっとかなり変態っぽいですがw それでもアリサのことが本当に好きなんだと伝わる彼の行動は素敵でしたね。アリサは最初氷のように冷たい印象を受けましたがページが進ごとに彼女の本当の魅力を感じることができました。フィナちゃんは卑屈な魔法使い。レイジに憧れて彼の弟子になります。ちょっと卑屈なところもありますがそれを含めてかわいい女の子でしたね。そのほかのキャラも魅力的でした!

最後に
ライトなファンタジーとして楽しく読ませていただきました!ラスト的に続刊ってどうなんだろう…?とちょっと気になるところではありますが続きが出るならぜひ読んでみたいですね!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ライトなファンタジーが読みたい方は!アリサに一途なレイジは見ていて楽しいですし弟子のフィナもかわいい!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

ギルド最強VSクールな受付嬢 あなたを攻略できるクエストはありますか?



著者

木の芽



レーベル

富士見ファンタジア文庫

ISBN

978-4-04-074609-8

表紙の画像は「版元ドットコム」様より



どうも夏鎖です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています

さて、今回紹介するのは南木義隆さんの

蝶と帝国

です!
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孤児として血のつながらない祖父と祖母に育てられた少女キーラ。彼女は数奇な運命の末に帝政ロシアの貴族の一人娘エレナ一家の従者となる。キーラには思いを寄せる女性がいたが、彼女には夫がおりキーラの想いが届くことはなかった。そんな日々の中でキーラは主人と従者という枠を超えエレナと体を重ねていく。永遠に続くかと思われた2人の関係はエレナの祖母の死とユダヤ人の迫害をきっかけに変わっていく。モスクワで料理人として成功していくキーラ。貴族の娘として、またバレリーナとして成功を収めていくエレナ。革命の時代に2人はすれ違っていく…

南木義隆さんの作品。pixiv百合文芸コンテストを受賞し、デビュー作の短編はハヤカワから発売されている「アステリズムに花束を」に収録されています。そちらは未読ですので、今作が初挑戦になります。

一言で言うと帝政ロシア×百合×料理ものという作品ですが、帝政ロシアからソビエトへと変わっていくロシアを舞台に1人の少女が主人を愛し、想い人に恋をし、過酷な運命に流されながらも強く生きていく素晴らしい作品でした。面白かったです。

本作は三部構成となっています。エレナと共にまだ穏やかなロシアで平穏な少女時代を過ごす第一部。エレナと別れモスクワで料理人として名を馳せ1人の女性として逞しく生きていく第二部。そして革命が起きロシアからソビエトへと変わっていく激動の時代からラストを描く第三部。どの章も圧倒的でした。

第一部では孤児として拾われ、エレナの家で従者として働き今は独り立ちしている少女時代のキーラが描かれます。オデーサの地で怠惰な料理人として働き、友達と笑い合い、孤児とふれあい、想い人に恋心を募らせ、そして主人と従者の関係であるエレナと酒を酌み交わし体を重ねる…瑞々しくあまりにも美しすぎるこの光景は物語の最後にたどり着くと愛おしくてたまらなくなります。

しかしそんな平穏な日々はいつまでも続きません。オデーサの地で名を馳せたエレナの祖母の死、帝国によるある事件をきっかけとした苛烈なユダヤ人弾圧…死と暴力が永遠と思われたキーラとエレナを離れ離れに仕向けます。そして少女から大人になっていくキーラはモスクワの地で料理人として名を馳せる第二部が始まります。

エレナの家や料理の師匠であるヘンダーソンのおかげで料理の腕に自信があったキーラは紆余曲折を経て自分の店を持ち、それは彼女の心の隙間を埋めるように拡大を続けいつしかキーラはモスクワで一財を成した実業家になります。しかし成功と引き換えにキーラは徐々に精神を病んでいきます。この頃のキーラの空っぽさは胸が痛いです。

そして時代は革命へ。ロシアはなくなり労働者のための国ができ、キーラは時代と運命に翻弄されながら生きていきます。大切だったものを失い、迷い、復讐n走り、時に傷つきながらそれでも忘れられないもののために歩みを止めないキーラは獣のような美しさがあります。

ラストも文句なし。久しぶりに物語とはこういうものだという感覚を味わえる作品でした。圧倒的面白さ。やや過激な描写もありますが、この読後感を味わえるのはこの作品だけです。オススメです。
それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル

蝶と帝国



著者

南木義隆



レーベル

河出書房新社

ISBN

978-4-309-03051-7
表紙の画像は「版元ドットコム」様より

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