どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は漢検を受けに行ったんですけど、受かったかどうか…(。-(ェ)-。 )
まあ、気にせず本の紹介行きましょう!
今回はライトノベルを紹介したいと思います! ライトノベルは循環が早く、また新刊は結構様々なサイトで紹介されているので、僕のブログでは主にゼロ年代のライトノベルを紹介していこうと思います! まあ初っ端からゼロ年代ではないのですが(苦笑)
と、とにかく今回はこちら松山剛さんの「雨の日のアイリス」です!
松山剛さんは2006年に新風舎文庫大賞のほうで準大賞を獲得しデビュー、その後一迅社やガンガンノベルズでの活躍を得て、今作「雨の日のアイリス」で第17回電撃大賞4次選考までいき改稿後、再デビューという形で今作を発表されました。現在は電撃文庫の方で「白銀のソードブレイカー」シリーズを執筆中です。
あらすじは普通のライトノベルとは違いかなり異質です。
有名なロボット研究者アンブレラ博士の元に仕える家政婦ロボットのアイリス・レイン・アンブレラ。彼女はアンブレラ博士から、家族同様に愛され、信頼され、良好な関係を築いてきました。
そんなある日、突然アンブレラ博士が不慮の事故で亡くなり、アイリスはお役御免となりスクラップになってしまいす。
本来なら、もう二度と蘇らないはずのアイリスでしたが、適当なパーツを組み合わされ、ボロボロなロボットとして生まれ変わり、廃品回収場で強制労働させられることになります。そこでアイリスはリリスとボルコフの2人に出会い、自らの運命を変えるために動き出します。
まず、最初に注目したい点は主人公がロボットであることです。しかも、女性です。この時点で、普段ライトノベルを読み慣れている人は、他とは違う物語だということに気がつくと思います。
ヒロインがロボット、もしくは人外というものは珍しくないのかもしれません。しかし、主人公がロボットかつ女性というのは、ライトノベルではなかなか見られない奇抜な設定なのです。要するにある程度受け入れやすいように、あえて男主人公ではなくして、万人向けに作られている物語です。ライトノベルを読んだことがない人にも、ぜひ読んでもらいたいです。
中心となる登場人物はアイリス、リリス、ボルコフの三人です。アイリスの主人アンブレラ博士は割と序盤で退場してしまいす(泣)
三人は廃品回収場で働きながら、夜な夜な読書会を開き、それを小さな楽しみにします。この何気ない描写にもロボットの葛藤が見え隠れしています。この日常が続けばいいと思う三人ですが、現実は残酷です。廃品回収場で働くロボットが、少しずつスクラップにされてしまいます。いつスクラップの魔の手が伸びるかわからない三人は、廃品回収場を脱出することを決意します。
ここから物語は急加速していきますが、ネタバレになるので割愛。しかし、ロボットが人間のように満足とは言えない身体で、精一杯頑張る姿には胸が打たれます。
このお話なテーマは「破壊と再生」です。特にラストシーンにはそれが如実に現れて、胸が締め付けられます。
ロボットの少し切ない物語、興味がある人はぜひ一度読んでみてください。あと、タイトルにある「雨の日」の意味も最後まで読むと本当の意味がわかるので、そちらにも中心して見てください。
それではまた(≧(エ)≦。)