どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
最近寒いですね{(-_-)}ついにダウンを出しました。寒いのは嫌いですけど、夜になると星がよく見えるので、星が好きな僕にとっては少し嬉しいです。

さて、そんな妙にロマンチックな前書きから紹介するのは藤原ここあさんの初短編集「お嬢様と妖怪執事」です!
藤原ここあさんの紹介は「dear」の紹介のときに書いたのでそちらをどうぞ↓

この短編集はかなり古い、下手したら「dear」連載前の読み切りから「妖狐×僕×SS」連載前までの読み切りが計4つ収録されています。
藤原ここあさんのファンならただ絵柄が変わっていく過程をみるだけでも面白いと思います。

各話のざっくりとしたあらすじ。

お嬢様と妖怪執事
「妖狐×僕×SS」のプロトタイプ的な作品。座敷童と病弱なお嬢様のお話です。ツンシュンがない凛々蝶と変態的でない?御狐神君がお嬢様と座敷童です。妖狐×僕×SSでも凛々蝶が病弱みたいな描写はありましたが、こちらは階段も自力で上がれないほどです。さらに、常時酸素スプレー装備です。
ただ、意外とあさっり終わってしまう上にページ数も少なくので、妖狐×僕×SSを読んだ方で2人がどこから誕生したのか知りたい人でないとそこまで読む価値はないのではないかと思います。でも、短いだけで、面白いことには面白いですよ(苦笑)

山田
なんともストレートなタイトルですw
お話としては美人教師に告白できない男性教師が変人生徒山田の力を借りて告白を目指すと言うお話です。
読んでみて「あっ、そっち向けね…」と妙に納得してしまったのは僕だけじゃないはず(苦笑)山田の変人度は藤原ここあさんの作品の中でもトップクラスです。
男性は読まない方が無難かもしれないです。女性は必見?です。

ストレイトドール
絵柄がいきなり古くなるので、dear以前を知らない人はかなり戸惑うかもしれません。
化け物になった人形を人形を操ることで倒す人形使いのお話です。ヒロイン麗王は藤原ここあさんの作品の中では珍しく男性にかなり媚びます。
コミカルなファンタジーとして読めばそれなりに面白いです。

私は
ぶっちゃけこの短編集、ひいては藤原ここあさんの作品の中で1番読んでもらいたいのがこの作品。
卒業を間近に控えた写真部の女の子と写真屋の無愛想なおじさんとの写真を通じた心の物語。
主人公の森永という少女の感情や些細なことで揺れ動く心が丁寧に描写されていてちょっとした純文学を読んでいるようでした。
この作品を読むだけでも買う価値はあると思います!

以上4作品の紹介でした。
表題作「お嬢様と妖怪執事」は妖狐×僕だ×SSファンは必見、「私は」は藤原ここあさんの作品にはじめて触れるという方にもぜひ読んでいただきたい名作なので、機会があれば手にとってみてください!

それてはこの辺で(≧(エ)≦。) 
積本がまずい…(汗)

追記:藤原ここあさんのご冥福をお祈り申し上げます。