どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
受験が終わったということで積んでいた本を読み始めていますが、如何せん冊数が多く読み終わる気がしません(苦笑)そして今日も新刊を買ってしまいました。

さて、今回紹介するのは柊★たくみさんの「アブソリュート・デュオ」です!
柊★たくみさんはPCゲームのシナリオライターの方で「Astar」や「星空へ架かる橋AA」などの作品の執筆を担当しており、今作が初めてのライトノベルとなっています。
PCゲームとかシナリオライターに関しては本当に疎いのでどれだけ凄い方かは存じ上げませんが(苦笑)担当編集に庄司さんがついていたあたりそれなりに期待されていたのでしょう。実際アニメになりましたし。

ざっくりとしたあらすじ。
千人に一人が持つ異能「焰牙」は自らの魂を具現化させて創り出す武器。主人公の九重透流は「焰牙」を用いた戦闘技術を教える昊陵学園に入学することになるが、彼の「焰牙」は本来の武器の形ではなく防具である盾の形をとってしまう。
そしてひょんなことから銀髪美少女のユリエと同じ部屋で過ごすことになってしまい…とこんな感じです!

ジャンルは学園もの。MF文庫らしいというかTHEMF文庫系の作品です。

主要な登場人物の紹介。
まずは主人公九重透流。焰牙を盾として具現化させてしまった少年です。
盾が具現したからといってハンデがあるわけではなく本人は武術で戦います。

次はヒロインのユリエ=シグトゥーナ。銀髪赤目小柄無表情という感じのキャラです。
戦いでは無類の強さを誇ります。

次は橘巴。鎖型の焰牙の使い手で、透流と同じく武術を身につけています。
やや古風な感じのお姉さん系のキャラです。

次は穂高みやび。巴のルームメイトで大人しい子です。
胸はあんまり大人しくありませんw いや、大人らしいかw

最後は月見璃兎。メイド服を着た恐ろしく先生らしくない先生です。
痛い子です。色んな意味で痛い子です…

この四人に透流の腐れ縁トラを加えた五人が中心となって物語は進行します。

結論から言うとこの作品は特別面白くないです。ただ、つまらなくもなく総じて無難と言った感じです。

いくつか言わせてもらうと、シナリオライターらしく描写が足りていないです。特にバトルシーンは「あれ? お前ら戦ってるの?」というくらい薄いです。
それに加えて細かい伏線が一切無いので、いきなり「これはこうだ!」みたいに言われてもあっそ、としかなりません。一巻でそれ以降に繋がる大きな伏線は出てくるのですが、それとは別に読者を引っ張る小さな伏線がもう少しあったほうがまだ飽きずに読めたなーと思います。
それと構成がうまくないです。入学式から始まって一山越えて一巻完はいいですが、トラが初めて登場する場面や主人公の過去回想など、もう少ししかるべき場所で挿入されていればスムースに話が進むのにということも気になりました。

色々文句を言いましたが、いい意味でも悪い意味でもMF文庫らしい作品で、主人公とユリエの関係性や「ヤー」という可愛らしい口癖などはそれなりに好感度が高かったので、安心して癖のないMF文庫系を読みたいという方にはオススメです。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)