どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
最近新人賞に出す作品の推敲を終えて、次の作品の執筆を始めました。三人称視点で書いているのですが、やっぱり三人称って難しいですね(汗)一人称視点は開示できる情報が限られていますが、三人称はある意味無限に開示できますからね…これがすごく難しいです。

さて、今回紹介するのは大人に伝えたいライトノベルの面白さです‼︎ 出版業界、オタクコンテンツとして無視するのが今では不可能となっているライトノベル。いわゆるライトノベルに触れてきた世代はまだまだ少なく、ライトノベルに対して理解が少ないのが現状です。
「どうして子供が文学ではなくライトノベルを読むのかわからない」「なぜ一般文芸が今ライトノベルに影響されているのか」こういった疑問を持っていられる方は非常に多いと思います。

でも、実際にライトノベルを読む機会はないし、そもそも何を選べばいいのかわからない。そんな方のために、ライトノベルを理解するための10冊を選んでみました! この本を読めばライトノベルの魅力に少しでも気がつけるはずです‼︎ また今回はいわゆるキャラ文芸(一般文芸とライトノベルの融合)やライトノベルに近いものやライトノベル的要素を持つ作品も選びましたので、ライトノベルは恥ずかしくて買えないという方もぜひご一読を。それではいってみましょう!

ビブリア古書堂の事件手帖
まずはこれ。累計600万部を記録した近年稀にみる大ヒット作品。古書やそれに関わる人達に関する謎を解くミステリです。
普段一般文芸を読まれている方の中で読んだことのある人はわかりますが、比較的読みやすいキャラ文芸です。ドラマはひどかったですが、作品自体は毎回楽しめます。周りに読んでいる方も多いと思うので、迷ったらまずこれです!

氷菓
今でこそ角川文庫で出ていますが、元々はライトノベルレーベルで発売されていた越境作品。人の死なない青春ミステリです! 山本周五郎賞受賞作家米澤穂信さんのデビュー作としても有名です。屈託を抱えながら生きていく登場人物達にはとても共感できます。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
直木賞作家桜庭一樹さんが一般文芸読者にもその名を認知されるきっかけにもなった跳躍作です。こちらも氷菓と同じく元々はライトノベルレーベルで発売されていたものを一般文芸として再び売り出したものです。自らを人魚と名乗る転校生を取り巻く悲惨な環境にスポットを当てた作品です。ライトノベルとしては比較的暗いお話ですが、短く心に響くものがあります。

夜は短し歩けよ乙女
山本周五郎賞受賞作、本屋大賞2位という作品ですが、コミカライズもされており、ローファンタジーというライトノベル的要素も強く持つ作品です。京都を舞台に巻き起こる恋愛ファンタジーの傑作です。おそらく今回紹介する中ではもっとも抵抗感なく読める作品ですが、ある意味全然ライトノベルではないのでこれを読んだだけでライトノベルを理解した気にならないで欲しいとも思う作品です。

いなくなれ、群青
新潮文庫内ブランド新潮文庫nexの作品。いわゆるキャラ文芸です。孤島を舞台にした青春ミステリです。作者の河野裕さんはライトノベルでデビューして最近は一般文芸で活躍されている作家さんです。読みやすく、僅かながら挿絵も入っているので、ヒロインが表紙を飾っているという特徴も含めて一番ライトノベルらしいキャラ文芸かもしれません。

クビキリサイクル
こちらは厳密にはライトノベルではないとされることの多い作品ですが、過去には「このライトノベルがすごい!」で1位を獲得したこともあるミステリです。ただし、シリーズとなっていて巻を重ねるごとにミステリではなくなります。とはいえ、シリーズ一巻目の今作は普通にミステリとしても面白いので、ミステリ好きにはオススメです。

プシュケの涙
この作品はライトノベルレーベルで発売されながら後にMW文庫、講談社文庫と二回に渡り作品が移籍した珍しいものです。ちなみに画像は電撃文庫のもので、MW文庫はこれと同じイラストを表紙に使用していますが、講談社文庫版は異なったものが使用されています。青春ミステリかと思いきや最後に感動必至の展開が待ち受ける素晴らしい二部構成の作品です!

雨の日のアイリス
単刊完結ライトノベルとしてはトップクラスの面白さを誇る作品です。ロボットと人間が共存する世界を舞台にした感動のストーリーは普段ライトノベルを読まない方も心に響くものがあるはずです!今なおファンの間では高い評価を誇る作品なので、一般的にライトノベルと言われている作品を読みたいと思う方はぜひ。

ヴァンパイア・サマータイム
こちらも単刊完結ライトノベルとして評価が高い作品です。吸血鬼と人間の恋を描いた作品です。一般文芸読者が漠然とイメージするライトノベル的登場人物は一切出てこないので、普通に共感できる物語として秀逸だと思います。一般文芸読者にもオススメできる恋愛小説なので、普通に恋愛小説を読みたい方にもオススメです。

神様のメモ帳
最後は一昔前ライトノベルらしくないと言われた作品です。ニート、麻薬、暴力団、ヒモ男、自殺、ギャンブル…当時のライトノベルとしてはまずありえなかった要素をこれでもかと詰め込んだ探偵ものです。主人公に共感しづらい部分もありますが、作品の出来はトップクラスで僕にライトノベルの面白さを教えてくれた作品でもあります。シリーズで9冊出ていますが、一読の価値ありです!

以上となります!
最初の説明の通りライトノベルではない作品もいくつかありますが、基本的には僕自身と五十代の親が読んで面白いと言っていたものを中心に選んだので、ライトノベルを理解する一冊としてはどれも最適なものではないかと思います。
いきなりは無理かもしれませんが、ライトノベルを理解することは日本の文化や海外に輸出されるクールジャパンの一つのコンテンツを理解することにもつながるので、読みもせず否定するのではなく読んでみて少しでもライトノベルを読む子供の気持ちを考えてみてください!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)