どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日はギターを弾いていた時に突然ストラップがはずれてギターが落下。本体は無事でしたがシールドがやられました( ꒪Д꒪)シールドも安くはないので買い直すのが…

さて、今回紹介するのは有川浩さんのデビュー作「塩の街」です!
有川浩さんは今作「塩の街」でデビュー、当時はまだMW文庫がなかった電撃文庫では珍しくハードカバーで作品を発表し注目されていましたが、代表作「図書館戦争」のヒットで一般文芸読者にも名を知られるようになった作家さんです。乙一さんや桜庭一樹さんが大きな賞を取って一般文芸にシフトしたのに対し、有川浩さんは徐々に一般文芸にシフトしまイメージがありますね。また本屋大賞の常連でもあります。

有川浩さんは個人的には直木賞に一番近い作家さんだと思うのですが、作品の質や映像化作品数の割りには各文学賞から遠い作家さんです。デビューからかなり経つのに有名な賞はまだ電撃大賞と星雲賞しか受賞していないことを意外に思っている方も多いのではないでしょうか?恋愛小説系の賞はもっと受賞してもらいたいのですが…

ざっくりとしたあらすじ。
塩害。それは突如現れた塩の塊により人々が謎の死に襲われていく災害。日本は塩害により、国としての機能が低下し塩害に対して為す術もない状態が続いていた。
そんな世界で生きる小笠原真奈はある日、治安が悪くなった街で暴徒に襲われたところを秋庭に助けられ、成り行きから共に生活することになる。二人は塩害の世界で生きる人々と奇妙な出会いを繰り返していくなかで、塩害についてを知る人物に出会う…とこんな感じです!

ジャンルはSF。と、いってもやはりデビュー作から有川浩さんは有川浩さん。恋愛ものの要素がかなり強いです。

有川浩さんは今作を含む自衛隊三部作(「塩の街」「海の底」「空の中」)を発表されていますが、個人的に一番面白かったものが「空の中」で、一番記憶に残っているのが今作です。

まず、作品自体がとても美しいです。塩という白に埋め尽くされた世界で描かれる純粋な恋。これが心に強く響きます。この作品が他の有川浩さんの作品と比べて、特別優れているという点はおそらくないです。しかし、荒廃した世界で生きる二人は生きることに一生懸命で、満たされた世界で生きる現代人に無言の批判をしているようにも思えます。

それに加えて本編もそれ程長いわけではなく250p程度です。この短いページ数で秋庭と真奈という二人の登場人物を描ききったところにも好感が持てます。特に真奈は印象という意味ては有川浩さんの作品に登場した人物の中で一番だと思います。弱い世界で強くあろうとする真奈には共感する人も多いのではないかと思います。

この作品は電撃文庫版、ハードカバー版、角川文庫版の三種類がありますが、無難に後日談まで収録されている角川文庫版をオススメしたいです。後日談は旅の終わりという一番最後の短編が個人的には好きです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)