どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は疲れました…なんと言っても進まない同人サークルの打ち合わせをしていたのですから…綱垣頼むからもう少し普通に話してくれ(苦笑)
さて、今回紹介するのは柴村仁さんの「プシュケの涙」です!
柴村仁さんは「我が家のお稲荷さま。」でデビューした作家さんで、有川浩さんと同じく著者名から誤解されやすいですが女性の方です。デビューから十年以上経っている割には作品数はさほど多くありませんが、今作「プシュケの涙」を始め名作をいくつも残している作家さんです‼︎ また最近は講談社で作品を書くことが多くなっているようです。
この作品は当初電撃文庫で発売されましたが、その後MW文庫に移籍し、さらに講談社文庫に再び移籍した、という経緯を持つ珍しい作品です。
⚠︎今回の紹介は読む人によっては若干ネタバレかもしれないので、あらすじ以降を読むときは注意してくださいm(_ _)m
ざっくりとしたあらすじ。
夏休み。一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。それをたまたま目撃してしまった榎戸川は、事件の真相を究明しようとする変人由良と共に成り行きで調査をすることになるが、待ち受けていたのはあまりにも残酷な真実だった…とこんな感じです!
ジャンルは青春ミステリ。ちなみに、この作品に探偵役として登場する由良は他の作品にも登場するくらい刺激的な変人です(苦笑)
さて、この作品ですがとにかく構成がずるいです。絶対に泣かされます。それくらいずるい構成をしています。前後半に分かれているのですが、前半は謎解き、そして後半は時系列をもどして自殺した少女が主人公の話が描かれます!「えっ?」と思われる方も多いと思いますが、ミステリとしてはまずありえない構成をしています。そして、後半部分は事件の謎に深く関わってくるものではありません。
もう、とにかく後半には泣かされます。前半で死ぬって分かっている少女が今を生きている。ただこれだけのことなのに、本当に涙が止まりません。少女がラーメン食べているだけなのに、泣きました。普段は涙を誘う小説を読んでも滅多に泣きませんが、この小説だけは本当に特別です。
あと、表紙の絵がまさにこの作品を体現しているなーと思います。個人的にこれほど作品とマッチしているイラストは今後お目にかかれないのではないかと思います。
この作品は現在書店ではMW文庫版と講談社文庫版が手に入ると思いますが、個人的には僕の手元にある電撃文庫版と同じ表紙が使われているMW文庫版をオススメしたいです!とにかく理屈抜きで泣きたい小説を読みたい方にはオススメです! 後、一度読み終わった後にもう一度後半を読むとさらに泣けます…思い出すだけで涙が…
それではこの辺で(≧(エ)≦。)