どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日ようやく西尾維新さんの「悲録伝」を読み終えたました! 読むのにかかった時間は四日くらいでした。本当はもっと早く読もうと思ったのですが、積み本が多く比較的読みやすいのから読んでいったら読むのが遅れてしまいました。まあ、まだまだ積み本はあるのですが( ꒪Д꒪)
さて、今回は「悲録伝」を読み終わった記念? として「悲鳴伝」から続く伝説シリーズについて少し僕なりの考察をしてみました! あくまで僕の戯れ言なので、「ふーん、そうかもしれないね」くらいの気持ちで読んでください!
⚠︎伝説シリーズを読んでいる前提で話を進めていきます!
では、まず伝説シリーズについて軽く復習を。
伝説シリーズは一巻あたり約500p(二段組み)となっているシリーズで、現在は最新「悲録伝」までが発売されています。まあ、「悲録伝」の巻末にある予定を見る限りでは「悲終伝」、このシリーズのナンバリングについて知っている方はお分かりの通り最低十巻までは続くようです。
ちなみに、これも説明するまでもなく伝説シリーズを読んでいる方な知っているでしょうが、
悲痛伝 →ひ「つう(two)」でん →2
悲惨伝 →ひ「さん」でん→3
というように、各タイトルに数字が紛れ込んでいます。
さて、この伝説シリーズですが、幾つかの特徴があります。
・西尾維新史上最長巨編(悲鳴伝より)
・講談社ノベルスからの発刊
・地の文の量が多い
・イラストレーターを起用していない
代表的なところをあげるとこんな感じでしょうか? そして、これらの特徴ともう一つ注目してもらいたいのがシリーズ一作目となった「悲鳴伝」の発売日です。
2012年 4月 25日
そして、もう一つ提示したいのがこの数字です。
2002年 2月 5日
この数字はなにか。分かる方は分かったと思いますが(僕は調べるまで知りませんでした…)西尾維新さんの記念すべきデビュー作「クビキリサイクル」の発売日です。
西尾維新さんの小説作品としては、「悲鳴伝」は調べた限りもっともデビュー十年目に近い時期に出版されたものです。
別に偶然といえば偶然ですが、このタイミングで「悲鳴伝」が発売された理由を上記の理由と照らし合わせて考えてみました。
普通に考えてみれば、デビュー十年目に合わせてデビュー場所となった講談社ノベルスに西尾維新史上最長巨編をもって帰ってきたと考えていいと思いますし、僕もそう思います。ただ、これではいい意味であまりに西尾維新さんらしくない気がしました。
そこで、考えたのが西尾維新さんの一般文芸回帰説です。
西尾維新さんはメフィスト賞を受賞しデビューしました。この賞の説明は省きますが、少なからず受賞時、西尾維新さんは一般文芸(表紙にライトノベル的イラストが使用されていたとしても)作家としての活躍が期待されていたはずです。
しかし、デビュー作「クビキリサイクル」からなる戯れ言シリーズは「このラノ」で1位を受賞したことによりライトノベル的位置づけに置かれりことになります。つまり、当初講談社がうみだそうとしていた今の「キャラ文芸」的な作品と一線を画するものとなったはずです。
そして、そこから自身の作品のアニメ化などを経て、多くの読者にはライトノベル作家の印象が強くなったはずです。でも、考えてみれば西尾維新さんは当時一般文芸の新人賞(メフィスト賞をそう考えるなら)からデビューしていて、本人の意図しないところで徐々にライトノベル側へ行ってしまったのではないかと推測します。
そして、デビュー十年目にして発売された「悲鳴伝」は戯れ言シリーズ以降の西尾維新作品に比べると一般文芸的要素が強くなったと思います。それは会話文が少ないことを筆頭に文字だけの装丁、そして何よりキャラです。主人公やその周りのキャラを含めて考察すると、物語シリーズやめだかボックスでは考えられなかった没個性さがあります。要するに名前以上の強烈な印象がそれまでの作品と比較すると薄く感じます。
これらの特徴から考えると、西尾維新さんはこの伝説シリーズを境に一般文芸に近づこうとしているのではないか。という推測が可能性はともかく成立するのではないでしょうか? それに加えて時期的に物語シリーズの終わりが見えてきていた時期でもあるので、さらにこの説が強くなるのではないかと考えています。
まあ、ぶっちゃけ推測というよりこじつけですし、ガチの西尾維新さんのファンの方が見れば「何言ってんだコイツ?」状態だと思いますが、まあこの伝説シリーズが終わった後西尾維新さんが一般文芸読者向きの作品しか発表しなければこの説は何年か後に成立するかもしれませんし…とにかく、あんまり気にしないで下さいね(苦笑)
それではこの辺で(≧(エ)≦。)