どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は雨がが降っていましたね。電車の中で傘を持っていたら、いつの間にか隣の人の足を傘の先で突き刺していて焦りました(大汗)すいませんm(_ _)m

さて、今回は全四回と告知していたライトノベル作家調査の三回目です。今回は杉井光さんを紹介したいと思います!

杉井光さんは第12回電撃小説大賞を「火目の巫女」で受賞しデビュー(ちなみに同期に支倉凍砂さん、来楽零さんがいます)
火目の巫女を完結させた後代表作「神様のメモ帳」を発表、このシリーズはアニメ化もされ150万部を売り上げるヒット作となりました。まだ傭兵(デビューしたレーベルとは異なるレーベルや新参のレーベルで作品を発表することや作家)がほとんどなかった時代に様々なレーベルから作品を発表し、一時は速筆作家としても話題になりました。
しかし、匿名掲示板に他のライトノベル作家、漫画家を誹謗中傷する書き込みを行っていた事件が発覚し2年前に少し話題になりました。

杉井光さんの著者紹介は大体こんな感じです!

まず初めに言っておきますが、僕は杉井光さんの作品が好きです。これは過去に紹介した杉井光さんの作品の記事でも言いましたが、もう一度誤解が生まれないように丁寧に説明します。

杉井光さんの紹介自体には関係ないので読み飛ばしてもらって結構です!

中学二年生だった僕はそれまで小説といえば純文学か児童向けの作品で、いわゆる「萌え」が含まれた作品は高尚な文学作品を貶すものとして毛嫌いしていました。実際中学校の図書室に置かれ始めたライトノベルを借りている「オタク」を後ろ指指して笑っていました。
そんなある日転機が訪れます。両親共に大好きな村上春樹さんの「ノルウェイの森」を読んだのです。僕は衝撃を受けました。「こんなのが日本で一番売れている村上春樹さんの作品なのか!」と。薄い内容を性描写で補い、綺麗さも何もない文章、そして途方もないストーリーのくだらなさ…村上春樹さんが好きな方には信じられないかもしれませんが、僕が村上春樹さんの作品を読んで感じた印象はこれでした。
そして僕は自分が今まで信じてきた文学を疑うようになります。小説は一体何が正しいのだろうと。
ちょうどその頃禁書のアニメを目にする機会があり、ライトノベルを読んでみるかとシャナとともに読み進めていきましたが、そこにも僕が求めた小説はありまんでした。
そして、僕が中学三年生の時に「神様のメモ帳」に出会います。読み終わって感じたのは「これだ!」という感覚です。ようやく僕が求めた小説が見つかったのです。それが後述する今までになかった要素を取り入れた「神様のメモ帳」という作品だったわけで、僕が今なおもっとも僕の読書人生に影響を受けたと断言できる大好きな作品というわけです。
なので、この先何があっても杉井光さんの作品を嫌いにはなれません。

さて、長々と僕の歴史を述べたところでw杉井光さんについての要点を三つあげたいと思います!

・神様のメモ帳でニート、ドラック、自殺、暴力団を取り入れた
・榊一郎さん、十文字青さんとともに新規参入レーベルには必ず参加した傭兵の先駆け的作家
・掲示板で誹謗中傷事件を起こした

この三つにスポットを当てます!

まず、神様のメモ帳は当時のライトノベルの反対をいく作品でした。神様のメモ帳が発表された当時の電撃文庫では禁書、シャナ、護くん、とらドラ、狼と香辛料などの人気作品が全盛期・もしくは発表され始めた頃です。そんな中で神様のメモ帳は今までのライトノベルではあり得なかった要素を詰め込んだ作品として世に出ました。ドラックは過去にも何作品かありましたが、僕の記憶ではニートと暴力団の二つを取り入れたのは神様のメモ帳が初めてではないかと思います。要するに神様のメモ帳は異質な要素を取り入れながらもヒットしたライトノベルとしての数少ない例なのです。
そしてライトノベルながらライトではないというのが、当時自分がもとめていた小説がわからなくなっていた僕にピースがはまるように収まりました。

次にデビューレーベルを飛び出して、いくつものレーベルで作品を発表するという流れの源流を作ったのも杉井光さんと言って過言ではないでしょう。発表した作品こそ続きがあまり出ませんでしたが、レーベル割拠の今に与えた影響は計り知れません。

最後に匿名掲示板で他の作家を誹謗中するようなコメントを書いた事件です。事件名はいくつかありますが、ここでは単に「書き込み事件」とします。書き込み事件では池袋組がどうだとか、杉井光さんが誹謗中傷を行った作家のファンからのバッシングがどうだとか色々いわれましたが、はっきり言ってしまえば行為自体は悪くても発言自体は悪くありません。だって、嫌いなやつに嫌いって言っているだけなんですから。それが匿名掲示板で長きに渡り行われていたからギルティなわけで、杉井光さんが身元を明かした上でいう分には何も問題ないわけですから。しかし、行為自体は悪なわけで杉井光さんは一部のライトノベルファンに叩かれました。そしてライトノベル作家に悪印象を与えた最大の事件でもあります。

以上です! 好きな作品を書いている作家さんなのでつい熱が入りました(苦笑)杉井光さんについては、一度神様のメモ帳を読んでみてください。きっと今まで自分が信じてきたライトノベルというものの根幹が覆されると思います!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)