どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
本当に最近読書スピードがまずくて…この先漫画や過去作の紹介が続くかもです…
さて、今回紹介するのは綾里けいしさんの「魔獣調教師ツカイ・J・マクラウドの事件録」です!
ストーリー ☆☆☆☆☆
人の身体に酷似した部分を持つ獣、魔獣が存在する世界。人々が鑑賞、性愛目的で雌型の魔獣を嗜好し、世間では魔獣による事件が頻発していた。主人公上代ウヅキはある日、帝都最高と言われる魔獣調教師ツカイに出会い…
素晴らしい。幾度となくこのブログでも使っていた言葉ですが、それがこれほど似合う作品はよほどのことがなければ今年はもう出てこないでしょう。
人間の醜悪さ、性欲にまみれた汚らしさ、異常、狂気…それらが濃縮され、詰め込まれ、一種美しい物語に昇華されています。恐ろしいまでに人間というものを暴いたストーリーです。淫蕩とした匂いを発する魔獣。その魅力に堕ち、壊れた人間の成れの果て。そして、そんな魔獣を調教し愛好家の元に届ける魔獣調教師。因縁渦巻く帝都でツカイの常軌を逸した行動から生まれる物語は、読み手を蟻地獄の奥底に引きずり込む魅力がありました。最高傑作。最後まで息つく暇もありませんでした。
キャラ ☆☆☆☆☆
ツカイという魔獣調教師の正常でありながら異常という側面が物語の中で燦然と輝く一方、ウヅキという普通の町医者という存在が好奇心ゆえにどんどんツカイの魅力にとりつかれていくさまは黒く不思議な力で読者を惹きつけていました。様々な魔獣も出てきますが、個人的なお気に入りはハーピー。イラストでも描かれていますが、美しすぎます。
総合 ☆☆☆☆☆
グロ、というよりエグく、ある程度性的な描写が大丈夫ならぜひ読んでみてください。読み始めたら最後、もうこの物語からは離れられません。
それではこの辺で(≧(エ)≦。)