どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
なんだか久しぶりに感想記事書く気がします…まあ海外行く前はストックを、戻ってきてからは企画記事しか書いていませんでしたからね…

さて、今回紹介するのは永菜葉一さんの「インスタント・ビジョン 3分間の未来視宣告」です!
ストーリー A
内容は、西暦2021年に夢現譜症候群が発見される。これに感染した人は必ず2029年12月31日に3分間意識が飛ばされ未来が見えるというものだった。主人公のレオは未来視を体験するが、未来の自分はなんと無差別殺人鬼となっていた。1年後に迫ったXデー。レオは自らの異能で殺人鬼になる未来を回避しようとしていた。そんなある日、ある少女がレオの元にやってきて…とこんな感じです。
ジャンルはSF。それとバトルも。未来が見える病気という設定がいいSF感を出しています。
まず言わせてください…この作品すごく面白いです! いや期待をはるかに超える面白さでした! 文句なし、最高の一冊です!
夢現譜症候群に感染すると決められた未来が3分間だけ見えてしまう。この設定の料理の仕方が上手かったですね〜。未来が見えるといっても必ずしも幸せな未来ではない。しかし未来を変えようとしても様々な制約がある。その制約を逃れた上で未来を変える方法を模索する…とてもワクワクするストーリーへと昇華されていました! また未来視を体験すると異能が手に入る可能性があるというものよかったですね…この設定は賛否が分かれるかもしれませんが主人公の未来に対する妥当性や未来視に関する制約を逃れるための手段、キーを生み出すいい設定になっていました。それにこの異能を使ったバトルも迫力があって手に汗握る素晴らしいバトルになっていました! 疾走感のあるストーリー展開でありながら密度も高く満足度がとても高い物語でした! 面白かったです!

キャラ A
主人公のレオはいいですね…殺人鬼になる未来が決まっていながらも自らの異能を使い未来で己が人を殺さないために任務をこなしていく…普段の英国紳士らしさと任務のためならいかなる行動にも躊躇しない冷徹さという二つの顔を持っているのも魅力的でした!主人公の前に現れる少女ティアもいいですね…こういうぽんこつ系ヒロインはシリアスな物語の中で浮くのではないかと危惧しましたが、きちんと魅力的な女の子として輝いていました。敵も魅力的でした! ラビットは本当に今まで読んだありとあらゆる作品の悪役の中でも上位クラスのかっこよさでした! どのキャラも魅力的で大満足です!

今後の期待度 A
これはぜひ続いて欲しいです! レオは自分が殺人鬼になる未来を止められるのか、ティアはそんなレオを前にどんな行動をするのか…注目です!

どんな人にオススメか
シリアスな物語、SFにバトルという物語が読みたい方は! 主人公がイギリス人ということもありセリフ回しが若干くさいところもありますが、とにかくストーリーが面白いです! 気になった方はぜひ手にとってみてください!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)