どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日はなんだか暖かいですね。1カ月前に雪が降ったことが信じられません…
さて、今回紹介するのは牧野圭祐さんの「月とライカと吸血姫」です!
ストーリー AA
内容は、架空の1960年代を舞台に東の大国ツィル二トラ共和国連邦と西の大国アーナック連合王国が宇宙開発を繰り広げる世界。そんな世界で宇宙開発をリードする共和国連邦は人間をロケットに乗せて宇宙に送り込む前段階としてとある計画が進んでいた。それは人間の代わりに吸血鬼を宇宙に飛ばすというノスフェラトゥ計画だった。実験台に選ばれた吸血鬼の少女イリナの監視役を命じられた宇宙飛行士候補生のレフは厳しい訓練を共にしながら宇宙を目指す…とこんな感じです!
ジャンルは宇宙開発ものと異種間恋愛?交流?を組み合わせたものですね。
まず言わせてください…
最高です!
あまりにも…! あまりにも美しすぎる物語でした!吸血鬼の少女と宇宙飛行士候補生の青年の透き通るような物語! 震えました…! 最高です!滅多につけないAAをつけさせていただきました…!
まず何より実験台として宇宙に行く運命にある吸血鬼の少女イリナと彼女の監視役となったレフという設定が素晴らしいです! 共に過去の傷を背負いながらそれでも宇宙に恋い焦がれる…胸を痛烈にうちます。過去の過ちから宇宙へ行くことが難しいレフと、とある事情から宇宙へ行きたいイリナ。それぞれ想いを抱えながらも辛い訓練に打ち込む姿は気高さを感じました。吸血鬼ですが人間とはほとんど変わらないにも関わらず忌み嫌われるイリナが強かったですね…本当は人間の女の子と変わらないのに、ちょっと見た目が異なるだけで冷たい目で見られ人間より早く宇宙に行くことを嫉妬されます。それなのに強く強く自分に胸を張って逆に人間を嘲笑う…その小さな体に秘められたパワーに驚愕しました!美しい極寒の世界もよかったですね…銀色に輝く月の光を受けて氷の上を滑るイリナはまるで妖精のようでした…普段の強い姿からは想像できない愛らしくも儚げな女の子でした。辛い訓練の果てに待ち受ける残酷な宇宙への旅とラストは素晴らしい以外の言葉はありません!
どんな言葉を積み重ねても言い表すことのできない感動のラスト! 最高でした! 今年読んだラノベの中でも一二を争う素晴らしい物語でした! 面白かったです!
キャラ A
ヒロインのイリナ…凄く好きな女の子です…負けず嫌いで、宇宙に行くくせに高所恐怖症で、スケートがうまくて、初めて飲んだ炭酸に驚いて、お酒にはちょっと弱かったり、綺麗な詩を口ずさんで、軽口を叩いて、普段は邪険にしてライバル心を剥き出すレフのことが本当は好きで…もう可愛すぎます…可愛すぎてどうにかなりそうです…主人公のレフもよかったですね…誰よりも吸血鬼が怖かったはずなのに、イリナのことを理解しようとして、大切に想ってあげて…いい青年です…
今後の期待度 評価不能…
綺麗に終わっていて1巻完結だと思うのでこの評価で…
どんな人にオススメか?
宇宙開発物語、吸血鬼の少女と人間の青年の透明に近い恋物語が読みたい方は! 個人的にはこの作品は恋愛ものだと思うので、異種間恋愛とか好きな方は是非読んでもらいたいですね。そうでなくてもとにかく美しい物語なのでとにかく読んでください! 好みはあると思いますが絶対に面白いですから! ぜひぜひご一読を!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)