どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は赤いおっさんの日でしたね…僕は労働という素敵なプレゼントをいただきました…
さて、今回紹介するのは斜守モルさんの「天使と鴉のプレセピオー人狼×討伐のメソッドー」です!
ストーリー A
内容は、人狼という一年に一度人間を食べなければ死んでしまう存在がいる世界。そこでは人狼を倒すために討伐官という役職が設けられ日々人狼の討伐と調査を行っていた。新人討伐官の連野壮馬は自らを天使と名乗る討伐官篠崎樫乃と共に人狼討伐にあたっていた。ある日、樫乃の因縁の相手である遺体にVの傷跡を残すVOLFと称された人狼の事件により2人の運命は変わっていく…とこんな感じです!
ジャンルは異能バトルとちょっと警察ものが入っている感じですかね?
第12回MF文庫J新人賞佳作受賞作!荒さは目立ちましたが、それぞれ立場の異なる男2人のダブル主人公的構成で楽しく読めました!
メインとなる登場人物は壮馬、樫乃、そして裏主人公とでもいうべき存在の吉田射京です。射京はプロファイリングの天才で、次々と人狼を追い詰めいきます。最初は銃で人狼を狩る割と王道な異能バトルかな?と思ったんですけど中盤でガラリと物語の雰囲気が変わりましたね…壮馬と射京。この2人の思惑が入り混じりながらVOLFという強敵が…ネタバレになるので詳しくは書けませんが、個人的にすごく壮馬に感情移入してしまいましたね…登場人物の過去背景がずるいほどに完成されてました。そしてあのラスト。圧巻です。ストーリーとしてはすごく面白いんですけど、所々説得力に欠けるうえ描写が甘い部分が目立ちましたね…もちろん新人賞受賞作と考えれば充分面白いんですけど、惜しい部分が面白い部分を侵食しているようでちょっと残念でした…ストーリー自体はすごく面白くてオススメです!
キャラ A
表主人公の壮馬がすごくよかったですね…真面目でちょっと頭がおかしい樫乃に優しく振る舞う姿からは想像できない裏の顔。そして辛い過去と、決められた未来。最後の最後で彼を想うと胸が締め付けられます…樫乃も魅力的でした…ラストであれは…頭がおかしい子ですけど、壮馬以上に優しかったです…裏主人公というべき射京もプロファイリングの天才という面に反して情にあつい部分がグッドでした! 射京の兄である射織も魅力的なキャラだったのでもう少し序盤から出てきて欲しかったです…
今後の期待度 A
ナンバリングもありますし、回収されていない設定もあるので続きが楽しみです!
どんな人にオススメか?
ダブル主人公ものが読みたい方は! また悪の描き方もいいと思うのでそういうのが好きな方も! ただ、新人賞受賞作でデビュー一作目なのでちょっと気になる部分が多いかもしれないです…ストーリーは面白いので気になった方は!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)