どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
そろそろ色んなお店も正月休みを終えて営業開始ですね。馴染みのカフェで新年初コーヒーを飲んできました。

さて、今回紹介するのは久遠侑さんの「近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係2」です!
前巻の感想↓

ストーリー A
内容は、由梨子からの突然のキスと告白にどう返事をするか悩む健一。共に暮らす里奈への様々な感情が混ざりあい彼を悩ませるなか、夏、秋と季節は過ぎていきやがて里奈が家から出ていく時が近ずいていた…とこんな感じです!
なんだか読んでいて不思議な気持ちになりましたね…そうですか…十七歳ですか…十七歳の頃なんて普通に教室の隅でリア充と呼ばれる方々の喧騒を聞きながらせっせと受験勉強してましたよ…
と、個人的な回想はさておき(苦笑)やっぱり登場人物の内面を描くのがすごく上手いですね…一巻を読んだときに「これはすごい」と思った些細な心の変化、苛立ちや焦燥や嫉妬…そんなマイナスの感情も嬉しい楽しい感情も2巻できちんと表現されて、そんな感情を読むたびに自分の心が健一の心とリンクして変化するようでした。あとリアリティもいいですよね…異性への意識とか、一緒に暮らす里奈への慣れとか、幸せそうなカップルへの感情とか、そういう部分がすごくリアルなんですよ。風景描写も完璧で「読者が登場人物と一緒にいる」感覚があるんですよね。そしてその風景描写が完璧に微細な感情の動きとマッチする。本当に最高の青春ものだと思います。ストーリーとしてはこのお話でひと段落ついていて、健一の決めた返事には個人的には納得で健一にとっても誰にとってもハッピーエンドだと思います。ただ、やっぱり元々2巻で終わる予定ではなかったのか修学旅行やクリスマスというイベントが飛ばされていたりした部分が気になりましたね…兄の隆一と母、もっといえば坂本家全体のお話も青春ものとして見たかったかなと…もちろん僕のワガママですし、由梨子と里奈に関しては申し分ないほど描かれていたので満足なんですけど「これで満足したくない!」なんて欲がどうしてもあるんですよね…本当にいい物語なので…とまあ色々言いましたけど素敵な青春ものでした!面白かったです!

キャラ A
やっぱり僕は里奈のことが嫌いみたいて(苦笑)どうもこの手の女の子は現実でも苦手なんですよね…別に可愛くないとかそういうわけではなくて、健一に名前で呼ばれたときの表情とか里奈のお母さんに見せた年相応の対応とかはすごくきゅんとしました!ただ、苦手ですw
由梨子は最高のヒロインでしたね…やっぱり強さと脆さ、女の子らしさと少年らしさ、年下に見せる表情と年上に見せる表情そんな二面性というかギャップがある女の子は最高です!活発で元気のいい女の子がしゅんとするのもぐっときますよね…由梨子は本当に可愛かったです!

今後の期待度 評価不能…
一応終わりみたいなので…このお話の続編は難しいにしても隆一のお話とか一巻完結でもいいのでやるならみたいですね…久遠侑さんの作品今後も楽しみにしてます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-04-734351-1