どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
まだ風邪気味です…先月の新刊も消化してないですし、早く体調を整えたいところです…

さて、今回紹介するのは橘ユマさんの「うさぎ強盗には死んでもらう」です!

ストーリー A
内容は、電脳カジノジャック・ピストルズで驚異的な強さを見せたうさぎ強盗。そんな賭博師を中心に様々な人々の思惑、行動、さらには遠く離れた中国での出来事を絡み合いとある大きな物語となる…とこんな感じです!
ジャンルはミステリ。ただ、殺人が起きて種明かし…みたいなものではありません。
第1回カクヨムWeb小説コンテストのミステリー部門で大賞を受賞した作品。作者の橘ユマさんはあの有名な京都大学推理小説研究会に所属しているようです。
いや〜面白かったです!そうですか、こういうミステリですか…なるほど…構成としてはうさぎ強盗という1人の人物を中心に群像劇スタイルで物語の断片が語られ、それがラストに向けて徐々に収束していくというものになっています。トリックがいいのももちろんなんですけど、キャラが何より魅力的でグイグイ読ませてくれます!時間的にも場所的にも遠く離れた物語が繋がっていく…読み進めていく中で味わえるこの快感は群像劇ならではですよね。そしてそれに加えてミステリとしての面白さも!ネタバレになるので何も書けない、というよりネタバレなんて書きたくない作品なのであえて多くは書きません。でもすごく楽しませてもらいました!

キャラ A
うさぎ強盗がすごくいいですよね…最後の最後、物語を知ってから読むあの場面にニヤリとさせられます!鈴蘭もとても魅力的なキャラでした!こういう人憧れますね…信じていたものを失って、失ったものを取り戻そうとしてまた羽ばたこうとする…力強い後ろ姿でした。個人的にはあの女の子も好きでしたね…出番は少ないですけど。キャラもあんまり書くときっとネタバレになるのでここらで終わりに…あのキャラとかあのキャラとか色々なキャラの魅力的な部分を紹介したくて仕方ないです!

今後の期待度 A
一応お話的には一区切りついてますけど、続けられるなら長く続けて欲しいですね…こういうタイプのミステリでここまで読ませる力のある作品は珍しいと思うので。続き待ってます!

どんな人にオススメか?
群像劇スタイルのミステリが読みたい方は!ミステリと言ってもトリックを見破って事件を解決!というタイプではないのでご注意を。シリアステイストですごく楽しく読めます!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-04-105245-7