どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
今日は白ワインん飲んだわけなんですけどちょっと酔いました…最近週末になるとワインを飲む日々が続いているのでなんとかしたいですね…

さて、今回紹介するのは手島史詞さんの「ナベリウス封印美術館の蒐集士」です!

ストーリー A
内容は、アーティファクトと呼ばれる超常の力を持つ美術品が存在する世界。関わったものは必ず破滅するというそれを回収し展示するナベリウス封印美術館と呼ばれる施設があった。そこで蒐集士として働く主人公のヴォルフと魔術師の少女ジブリルは、アーティファクトにまつわる事件や騒動に挑む…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー。ダークファンタジーといっていいくらいシリアスかつ容赦がないです。帯にあるシリアス伝奇もなかなか言い得て妙な表現だと思います。
まず言わせてください…この作品すごく面白いです!いいですね!こういう雰囲気のファンタジー!個人的には大好きです!
アーティファクトにまつわる事件を追うヴォルフとジブリルを描く連作短編形式のお話となっていますね。まずなんといってもそれぞれのお話に出てくるアーティファクトがすごくいいです!ただ単に呪われた道具として扱われるのではなく、美しい美術品でありながら呪われているというところがグッドでした! 構成も良かったですね…最初と最後の手紙で が繋がることで物語をきゅっと引き締めていました!ある思いを胸に秘めてアーティファクトに関する事件に挑むヴォルフ、ヴォルフをからかいながらも幽霊のような存在ゆえに計り知れない孤独を抱えるジブリル。アーティファクトによって壊れる寸前となる人、失われる大切なもの…様々な要素が絡み合い最高の一品となったお話が5編も楽しめます!380p超となかなか厚いだすが、ベテラン作家さんらしく読みやすい文章でグイグイ読ませてくれます!ダークファンタジーとしてすごく楽しく読ませてもらいました!面白かったです!

キャラ A
ヴォルフ…すごくいい青年ですね…ツンツンしているのかと思いきや過去に深い事情があって、恨んでいるアーティファクトや魔術師に対してもきちんと理解を示せる…そして何より戦闘での強くて荒々しい様はカッコよかったです!メインヒロインのジブリルは最初は本当にウザくて「なんだこの女の子は⁉︎」とだいぶ戸惑い投げ出しそうになるほどでしたが(苦笑)彼女の過去、置かれた状況が物語が進んでいくなかでわかると愛おしくてたまらなくなりました!右肩上がりの素晴らしいヒロインでした!あと345pの挿絵は非常に素晴らしいです!出番は少ないですが、ナベリウス封印美術館の館長代理のイシュトリアが個人的にはお気に入りです!彼女も色々秘密を抱えているみたいなのでこれから楽しみな女の子です!

今後の期待度 A
これはぜひ続きを出して欲しいですね!ヴォルフやジブリルにはある程度決着がついている気がしなくもないですが、謎めくイシュトリアやまだまだ触れただけの設定もあるので…2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
ダークファンタジーが読みたい方は!ストーリーはかなりシリアスでメンタルにきますが、主人公のヴォルフはかっこよく、メインヒロインのジブリルはどんどん愛おしくなっています!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-7973-8932-6