どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
外はすごい雪ですね…寒いです…

さて、今回紹介するのは安里アサトさんの「86–エイティシックス–」です!

ストーリー A
内容は、日々帝国の無人兵器《レギオン》か侵略を受けるサンマグノリア共和国。その攻撃に対し共和国側も無人兵器で対抗していた。しかし、それは表向きの発表で共和国の無人兵器にはエイティシックスと呼ばれる共和国から人として見なされない人が乗り、死と隣り合わせの戦闘を続けていた。弱冠16歳にして少佐に上り詰めたレーナはある日スピアヘッドと呼ばれる部隊の指揮を執ることになる。その部隊は死神と恐れられるシンが隊長を務める部隊だった。離れた位置から彼らを指揮していくうちにレーナは衝撃の事実を知る…とこんな感じです!
ジャンルは戦記+ロボみたいな感じですかね?ロボットのような兵器が出てきますがSF色は薄いと思います。
第23回電撃小説大賞大賞受賞作!これからごちゃごちゃ書いていくのでまず言わせてください…この作品すごく面白いです!気になるところはいくつかあるものの文句なしの面白さでした。読んでよかったです。大満足でした。
まず世界観が秀逸でした。偽りの民主主義を抱える腐敗した国家、レギオンが攻めてくること以外はわからない世界情勢、そして特定の人種以外はエイティシックスとして人間以下として扱う…この上なく絶望感を与えてくるストーリーにいい感じで花を添えていました。ロボット、というか兵器?もよかったですね…イラストレーターとは別にメカデザインがいて、敵味方が扱う兵器のイラストがあるおかげで戦闘シーンのイメージが容易にできるのが好印象でした。
肝心のストーリーはとにかく絶望感がすごい。その一言に尽きると思います。最強の部隊といえども常につきまとう死の予感。少しでもミスをすれば生きては帰って来れず、生きても帰ってきてもまた始まる戦い。死に物狂いの戦いもサンマグノリア共和国の中の人たちには関係ない。戦って死ぬのが当たり前。腐敗して腐り落ちそうなサンマグノリア共和国の中の人もこのうえなく堕落していて正義なんてものはない…とにかく苛烈でした。そんな苛烈さの中にある一時の日常だけが癒しでした…読んでいてかなりメンタル削られました。物語の終盤にかけてどんどん人が死んでいく中で、誰が死んだのかあっさり書かれるのは辛かったですね…意図的なんでしょうけどゴリゴリ精神ダメージが…彼らが行き着く先に少しでも光があれば…中盤以降はそんなことを願いながら読んでいました。気になったのは最初に出てきたあるギミックを最後も使えばよかったのに…ってことですかね?いやまあアレなんであえて使わなかったのかもしれませんけど…絶望感漂う圧倒的に完成された物語でした!面白かったです!

キャラ A
主人公はスピアヘッドの隊長であるシンなんですけど、割と指揮官を務めるレーナの物語でもあってタブル主人公という感じでしたね。レーナは指揮官としてとても優秀で腐ってるサンマグノリア共和国の中でもまともな人物で、それでいて少女らしさが感じられるのがグッドでした!シンは過去が明かされ、特殊な体質が明かされた当たりからもう直視できなくなりましたね…こんなに、こんなに辛い境遇にいる少年が最前線で戦っていて誰にも讃えてもらえないなんて…他のキャラもそれぞれ魅力があってよかったです!個人的なお気に入りは神父さん。だって唯一の救いのある人物でしたから…神父さん…

今後の期待度 B
とても面白かったんですけど、2巻以降どうするんだろう?という不安が拭いきれませんね…うまく続けていけば間違いなく名作になるので期待半分不安半分で続刊を待ちたいです…

どんな人にオススメか?
とにかく絶望感溢れる物語が読みたい方は!ロボでバトルもあるんですけど、熱い展開みたいなものはないのでその辺りはあんまり期待しないほうがいいかもしれません…結構胸糞悪い描写もあって良くも悪くも命が軽いのでそういうのが苦手な方はちょっと考えたほうがいいかもです…なにはともあれ面白いのでオススメです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-04-892666-9