どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
明日からまた大学です…憂鬱ですね…

さて、今回紹介するのは岬鷺宮さんの「読者と主人公と二人のこれから」です!

ストーリー A
内容は、他人から距離を置いて過ごす主人公の細野晃。彼には『十四歳』というお気に入りの小説があり、それさえ何もいらないとまで思っていた。高校の入学式の日、ホームルームで自己紹介を始めるクラス。そこで黒板の前に立った女の子柊時子は『十四歳』の中にいたトキコだった。物語の中のトキコと現実の時子。細野晃は混乱しながらも、彼女に興味を持ち始め…とこんな感じです!
ジャンルは恋愛と青春。甘酸っぱくて、忘れていた高校時代を想起させるお話でした。
まず言わせてください…この物語すごく好きです!待ってました!岬鷺宮さんのこういう青春とか恋愛が絡んだお話ずっとずっと待ってました!面白かったです!
大ファンの岬鷺宮さんの最新作!「失恋探偵ももせ」からのファンとしてはあとがきにニヤニヤしてしまいました。確かに彼女っぽいところありますね〜肝心の物語は、自分の好きな小説の主人公が現実にいる!というところから始まり、奇妙な距離感のなか徐々に細野と時子が距離を縮めていく様子が最高でしたね…何より感情表現が本当に素晴らしいんですよ…微妙な心の揺れ動きを捉えて余すところなく、かといって余分なものはなくストレートに伝えてくるのが最高ですね…主人公が悩んで、問題を抱えて、恋に落ちていく。そんななかで気づく本当の自分の気持ちと、初めて知る相手の想い。終わりはこれ以上ないほどこの物語にふさわしいもので、心の靄が晴れる素敵な終わり方でした。面白かったです!

キャラ A
主人公は過去の出来事が思いの外ダメージがあってこじらせちゃった系の男の子なんですけど、どうしようもなく彼の気持ちを理解してしまいます…本当に好きな物語があれびそれだけでいいって思ってしまいますよね…時子は物語の中でゆっくり変化していくんですけど、その過程が見事でした。途中どうしようもなく愛おしく感じてしまう場面があって、そのシーンでは泣きそうになってしまいました。彼女の姉が教える時子の意外な一面も可愛らしかったです!

今後の期待度 評価不能…
綺麗に終わっていて、続きは多分ないと思うのでこの評価で…でも続きも読んでみたいですね…新作にせよ続刊にせよこういう青春ものまた出して欲しいです

どんな人にオススメか?
青春恋愛ものが好きな方は!甘酸っぱい2人の関係が最高です!ラストも素敵ですし、全力でオススメできます!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-04-892603-4