どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
なんかお腹が痛いです…何かに当たりましたかね…?

さて、今回紹介するのは海老名龍人さんの「自殺するには向かない季節」です!

ストーリー A
内容は、高校生の主人公永瀬はある日クラスメートの女の子が自殺する場面に遭遇する。そんな中、友人の深井から過去に戻れるというカプセルを渡される。半信半疑ながらカプセルを飲むと2週間前に戻っていた。そして自殺した女の子雨宮と学校の屋上で出会う。なぜか彼女の自殺を手伝うことになるのだが…とこんな感じです!
ジャンルは…青春もの?ですかね?最初は割と暗黒系かな〜と思ったんですけど、最後の最後で雲が晴れるようにスッキリとした読み味に変わりましたね…
第6回講談社ラノベ文庫新人賞大賞受賞作!自殺とタイトルにあるので暗めのお話を想像していましたが、そこまでではなかったですね…ちょっと気になる部分もありましたが大賞受賞にも納得できる面白さでした!
まず驚いたのがストーリーの短さ。230pもありません。その中で必要なものだけを切り取ってきちんと読者に伝えていました。こういうの好感度高いです!ストーリーは自殺した女の子を助けるわけでもなく、ただ家庭内のストレスから逃れるためにタイムスリップして自殺の手伝いをするというものになっています。タイムスリップはSF的な要素はそこまで強くないですね。バタフライ効果とか出てきますけど。この物語の魅力はやっぱり等身大なところにあるのかな?と思います。登場人物はみんな当然のように家庭内で問題を抱えていて、何をするでもない非生産的な高校生活を送って、当然のように醜い人間性を覗かせる。青春のたった一時、みんな誰もが抱えるものを素直すぎるほど吐き出して作品として成立させているのは圧巻の一言です。気になる部分もあります。でもそれ以上にあまりにも内側に響いてくるちょっとダークな青春ものでした!面白かったです!

キャラ A
この作品の本質はキャラではないと思うんですけど、やっぱり等身大という意味で主人公の永瀬には共感しましたね。家庭内の問題、当たり前の高校生活の中で直面する生々しくもどこか遠い「死」それも「自殺」という存在。受動態な彼ですけど、あの場面でああいうことをしたのはきっと勇気でも蛮勇でもなくて、刹那的な何かを求めたからなんでしょうね…雨宮という女の子もこれまた思春期なら誰もが考える「死」というもの存在に危ういほど近づいていて、実際自殺していて、それがどうしようもなく彼女らしさで魅力というか個性でした。

今後の期待度 評価不能…
1巻完結だと思うので…まああの登場人物を追う話が出ても面白いとは思いますけど…

どんな人にオススメか?
青春ものが読みたい方は!あんまり明るい話ではないですけど、絶望感や閉塞感はそこまで感じないのではないかと思います。等身大の高校生たちが描く7月の物語。気になったかたは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。) 

ISBN 978-4-06-381596-2