どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
また雨に降られました…ゲリラ豪雨は駄目です…

さて、今回紹介するのはうさぎやすぽんさんの「死にたがりビバップ -Take The Curry Train !-」です!

ストーリー A
内容は、生きる意味がないと自殺を考えるメリック・ターは納得のいく死に場所を求めて寝台特急ボンディに乗り込む。そこには旧友ジン・ジャー、メイドに扮した捜査官ナツ・メグ、ギャングの娘クミン・フェンネル、メリックの元カノカルダ・モン、死なない女アニス・スターという変わった面々がいた。そして彼らはある事件に巻き込まれる…とこんな感じです!
ジャンルはコメディ。コメディというより喜劇という感じですね。群像劇スタイルで物語は進みます。
第22回スニーカー大賞特別賞受賞作!なんというか、終始不思議なテンポと雰囲気でお話か進んでいきましたね。なんというか、うさぎやすぽんワールドに迷いこんだアリスの気分です…物語は自殺志願者のメリック・ターがボンディでカレーを食べるところから始まります。ここから始まるつかみどころのない喜劇が中盤までよくも悪くもダラダラと続きます。文章は読みにくいわけではないんですけど、密度が高く登場人物の内面を独特な味付けで表現していきます。この辺りは好みが分かれそうですね。カレーが一つのテーマとなっていて、登場人物はパク・チー意外はスパイスを冠する名前がついていますね。ビパップは確かジャズのジャンルか何かでしたっけ?至るところに作者の奇妙で独特でそれでいて心地いい仕掛けやパロがちりばめられていて、それが不思議な世界観を作り上げています!中盤からはボンディの秘密が明かされて事件が起きます。とはいっても喜劇なので、まるでミュージカルの舞台を見ているようなコミカルなバトルが展開されていきます!ラストも好みで楽しませてもらいました!すごくワクワクするとか、飛び抜けて面白いとか、派手とかではありませんが、この作者さんにしか書けない作品を最後まで書いていて、うさぎやすぽんワールドにどっぷり浸れました!

キャラ A
群像劇なので誰が主人公とかではありませんが、メリック・ターが一応お話の中心にいますね。それぞれの登場人物たちの掛け合い、内面の描写、過去回想…それらが魅力的なキャラをさらに面白く見せてました!個人的なお気に入りはカルダ・モン。こういう危ない女(物理)は好きですw

今後の期待度 評価不能…
物語的には綺麗に終わっているのでこれで終わりですかね?またボンディを舞台に数年後の話とかあれば読んでみたいです!

どんな人にオススメか?
コメディというか喜劇が好きな方は!独特というか今までにみたこともないような不思議な世界観でお話が進むのである程度人は選ぶかもです…楽しいお話が読みたい方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN  978-4-04-106029-2