どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
8月もそろそろ終わりなのでアレやコレやを終わらせたいです…です…

さて、今回紹介するのは瑞智士記さんの「夢幻戦舞曲」です!

ストーリー a
内容は、西暦2020年の東京オリンピックを目前にした日本。太平洋に作られた経済特区海上都市オリュンポスには幻棲宗教という天使や龍などの人外が集結していた。目的は優勝すれば東京の統治権を得られる幻神大戦という戦いだった!東京の統治権を奪われるのを阻止するために、日本はかつて滅んだ吸血鬼という種族を月見里大雅という少年に蘇らせ戦いを挑むが…とこんな感じです!
ジャンルは異能バトル。いわゆるバトルロイヤルものですね。
まず言わせてください…この作品すごく面白いです!物語はまだまだ序章も序章!始まったばかりです!本当の始まりは2巻以降になるでしょう!それにも関わらずこの凄まじいまでの面白さ!各種族や国による思惑や駆け引きが絡む幻神大戦の開催を前にした素晴らしい群像劇スタイルの異能バトルが繰り広げられていました!最高に血が滾ります!
かつて世界を王として君臨していたイギリスが99年後のオリンピックが開催される時に、開催地となる都市を賭けた戦いやるよー。勝った種族にはそこあげるー。なんて適当なことを幻棲種たちに約束したせいでまずいことになった。という日本、それも海上に作られた都市が舞台!イギリスの二枚舌外交といえばフセイン・マクマホン協定を想起させますね…てか日本がすることはまずイギリスを潰すことでは…?閑話休題。そんなわけで東京を奪われるわけにはいかない日本はかつて滅んだ最強の幻棲種吸血鬼である月見里大雅を人工的に作り出します!吸血鬼を人工的に作りだすあたり色々狂気を感じますね…この辺はまだ明らかになっていないことも多いのでこれからどう展開していくか楽しみです…そこからは群像劇スタイルで各種族の代表が海上都市で幻神大戦を前にどんな動きをしているのか、各種族の幻神大戦に対するスタンスが述べられていきます。一つ一つの視点からのお話は短いんですけど、これがとにかく面白いです!天使はこんなことを、龍はこんなことを考えて大戦の準備をしている。都市でこんな生活をしている。なんてことが語られるんですけど、とにかく読者をガチッと掴む魅力がそれぞれの幻棲種にあり読んでいてワクワクします!大戦を前に起こる異能を使ったバトルも楽しめました!そしていよいよ始まる幻神大戦!予選というか選考みたいなことが行われるんですけど、これごとにかく中二感満載のバトルで面白いです!面倒な政治的理由から出張ってきた在日アメリカ軍と幻棲種が戦うのは最高でしたね!赤子の手を捻るように戦艦を屠っていくシーンには思わずニヤニヤしてしまいました!と、すごく楽しめましたが本筋のバトルロイヤルはまだ始まっていません!これで序章なんて…面白すぎて幻神大戦が本格的に始まったらどうなるのか…楽しみです!人外たちによる群像劇スタイルのバトルロイヤル!すごく面白かったです!

キャラ A
一巻で主要なキャラだけで12、3人出てくるんですけどキャラの多さは全く気になりませんでした!人間側で幻神大戦に出場する人工吸血鬼の大雅は少年らしさとミステリアスさを兼ね備えていて、戦いになると…こういう奴好きなんですよね…彼を吸血鬼にした天才?少女の黒羽は吸血鬼に関する研究で天才的な才能を見せながらも年相応なところがあったり弱みを見せると引きこもったりとなかなか可愛い一面も!その他に今回登場した幻棲種も魅力的でした!

今後の期待度 A
これは2巻からぐんっと面白くなる作品だと思うので早く続きが読みたいです!続刊に期待大です!

どんな人にオススメか?
様々な種族によるバトルロイヤルなんて作品が読みたい方は!この一巻は群像劇スタイルで語られる幻神大戦の前日譚的な側面が強いですが、この時点でとにかく面白いです!ぜひぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)
この作品をコメントで薦めてくださった方ありがとうございます!

ISBN  978-4-04-069335-4

瑞智士記
2017-08-25