どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
ここにきて疲労がピークです…更新遅れてすみません…

さて、今回紹介するのは新八角さんの「滅びの季節に《花》と《獣》は〈上〉」です!
⚠︎若干ネタバレありです!
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ストーリー A
内容は、人は等しく奴隷として生き、奇蹟の操り手「大獣」に仕えることが定められた世界。スラガヤと呼ばれる街は冬を迎え人を喰らう鋼の虫「天子」がやってくる季節となっていた。そんな街で奴隷市場で売れ残った花を咲かせる力を持つクロアという少女は、とあることがきっかけで人を貪り食うと言われる「大獣」の「暴食の君」に買われることになる。2人は一つ屋根の下ぎこちなく愛おしい日々を送るが、戦いの冬が2人の運命を狂わし…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー。独特の設定と世界観から織りなされる物語が魅力的ですね!
第22回電撃小説大賞で銀賞を受賞し「血翼王亡命譚」でデビューした新八角さんの新作!「血翼王亡命譚」の3巻のラストが狂おしいほど好きなので新作をずっと楽しみにしていました!今回もすごく面白かったです!
まず設定がいいですよね!人間は大獣を前に等しく奴隷という身分を持つ。銀紋から紡がれる奇蹟。生きる街。それを喰らう天子という鋼の虫…最初は単語だけでよくわからないものが物語が進むにつれて自然とわかってきて、世界を知っていくという体験がすごく自然にできることで独特な世界観にどっぷり浸れます!ストーリーはクロアという1人の少女と暴食の君という大獣の優しく切なくそして残酷な恋未満か愛以上の物語。ガファルという人間の姿に扮した暴食の君に恋したクロア。しかし、とある事情によってガファルから離れ暴食の君の元で暮らすことになりす。クロアはガファルと暴食の君が同一人物と見抜けず、暴食の君はガファルと同一人物と伝えないことでちょっとややこしいことに…目の前にいるのは同じ人物なのにガファルと暴食の君とで気持ちが揺れ動くクロアの感情の変化は正体を知っている身としては微笑ましかったですね…しかしそんな2人も滅びの季節たる冬を前に静かに運命に飲み込まれていきます。気高く誇り高く咲く花のように救おうとするクロアを「天子」はあざ笑うかのようにより残酷な方に落とそうとして、理想は高く現実ばかりついてこない…そんな状況で見せるクロアの表情がまた…ラストがまたいいんですよね…ここで下巻に繋がるかという…優しく切なくそして残酷に。綺麗な花で彩られた鮮やか滅びが描かれる素晴らしいファンタジーでした!面すごく白かったです!

キャラ A
クロアは本当に健気で弱くてでも誇り高くで美しい女の子でした。恋愛には初心ですぐに頬を赤くして自身の奇蹟を暴走させて花を咲き乱れさせるくせに、誰かの危機を前にはあまりにも強いのがとても魅力的でした!暴食の君は早く!早く自分がガファルであると言うんだ…!と最高にやきもきさせられましたが、彼もまた優しすぎてその優しさが痛いくらいで、そんな姿を見るとどうしても責められませんね…2人以外にも魅力的なキャラは出てくるのですが、個人的なお気に入りはローくん。月桂樹(ローリエ)がドラゴンになった姿をした使い魔的存在なんですけど、この子がすごく可愛いんですよ…

今後の期待度 A
4月に出る続刊がとにかく楽しみです!クロアと暴食の君はいったいどんなラストを迎えるのか…続きを待ちたいです!

どんな人にオススメか?
独特な世界観のファンタジー、初心な夫婦もの?が読みたい方は!優しくて切なくて残酷で…読んでいて様々な感情が咲き乱れる愛おしくてたまらないファンタジーです!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN 978-4-04-893571-5