どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)

さて、今回紹介するのは彩峰舞人さんの「死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く1」です!
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ストーリー AA
内容は、赤子の時に冥界の門と呼ばれる場所に捨てられた少女・オリビア。彼女はゼットと名乗る死神の元で無敵の戦士として育てられる。オリビアが15歳の時彼女を育てていたゼットが突如として姿を消す。オリビアは手がかりを求めファーネスト王国軍に志願する。アースベルト帝国との戦争で苦境に立たされていた王国軍だが、オリビアは王国軍最強の駒として戦場を駆ける…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー+戦記。女性主人公のややダークテイストな雰囲気です。
第4回WEB小説大賞銀賞受賞作!まず言わせてください…

恐ろしいほど面白い!

いやいやいやいや…この方本当に新人ですか?なんですかこの恐ろしいまでの面白さは…女性主人公のファンタジーであり、圧倒的な馬力を持つ戦記ものでもある。少女が戦う姿は可憐かつ、黒く、そして残酷に。戦場の様子は不可分なくしかも本当に1人1人が戦場で戦っているとわかるほど生き生きしている…作中でオリビアが化け物なんて称されていますが、本当の化け物はこの作品です。とにかく面白すぎて言葉がないです…
ストーリーは1人の赤子が冥界の門で死神に拾われるところから始まります。ゼットと呼ばれる死神は赤子をオリビアと名付け最強の戦士として教育していきます…このあたりはまだ「ふーん」という感じでしたが、ここからがすごかったです…突然消えたゼットの手がかりを探して王国軍に志願するオリビア。しかも志願の仕方がこれまたすごいです。ザームエルという敵軍の大尉の首を手土産に、王国軍のガリア要塞へ。ザームエルを倒す描写がまた圧倒的でしたね…今思えばこの初戦闘シーンでオリビアにそしてこの物語に惚れてというか「心酔」してしまったのだと思います。そしてここからがすごいです。変わり者扱いされるオリビアが次々と武功を挙げていきます。要塞に巣食う密偵を殺し、放棄された要塞を山賊からたった1人で取り返し…オリビアというあまりにも無邪気な死神が振るう黒い剣はあまりにも美しくそして残酷でした。そして始まる帝国軍との戦い「イリス会戦」ここで描かれる戦いがすごいんですよ。もう信じられないくらいに面白いです。やっていることは大軍同士の正面衝突なんですけど、鮮やか過ぎる戦場の描写に欲しいところでくる王国軍と帝国軍のそれぞれの立場からの戦況説明。そんな素晴らしすぎる戦場描写に埋もれないオリビアの戦闘シーン…なんですかこの騎馬上での戦いは…こんな槍と剣の馬上戦闘がありありと目に浮かぶような描写は見たことがないです…イリス会戦という大きな戦いを限りなく最高の演出と描写で終わらせてからの後処理もまたいいんですよ。当たり前ですけど、戦ってはい終わりなんて戦場はないわけで、その後もきちんと描いているのラストもただ最高でした。個人的に2018年下半期の最高傑作です。これ以上の作品は出てきません。ありえないほど面白い。ただ、ただただそれだけです。

キャラ  A
オリビアさんが可愛いらしく、美しく、そして黒くて残酷で最高の女性主人公でした!その透き通るような銀髪の容姿と、精神的には幼い中身。戦乙女というより死神そのままの戦いっぷりは本当に最高でした!オリビアを支える副官のくクラウディアと仲の良い二等兵のアシュトンもものすごく魅力的でしたね…常識知らずなオリビアをサポートするだけではなく、きちんと背景があってそれをうかがわせる描写があってオリビアの隣にいても自然なキャラになってました!ネタバレになるので深くは語りませんが王国軍、帝国軍ともにわずかしか登場しないキャラでも全員魅力的でした!

今後の期待度  AA
2巻まで出てないんですか?秒で!秒で出してください!マジでこんな逸材とは知らずに読むの遅くなりましたけど、これから必死で布教するので2巻を!早く!早く出して!ください!約束してくださいオーバーラップ文庫編集部の樋口さん!2巻を出すと!「死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く2」を出すと!約束してください!絶対に出してください!お願いします!本当「お願いします!

どんな人にオススメか?
熱くなりましたがw 戦記ものが好きなら迷わず買ってください。後悔なんてさせません!あと女性主人公もの、ダークテイストなファンタジーが好きな方も!マジでお願いします!一緒に2巻を出せとオーバーラップ文庫に声高く訴えましょう!というかここまで来てください!「死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く」という作品を読んだ後の世界に来てください!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

ISBN 978-4-86554-371-1