どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
さて今回紹介するのは林星悟さんの「人形剣士は断ち切れない 一等審問官ガルノーの監視記録」です!
ストーリー A
内容は、リネットという人間の少女に似た人形を使い魔獣を討伐しているブレイズ。彼にはリネットが人間で彼女を操っているのではないかという疑惑があった。攻撃魔法を使用するのを禁じられた世界では、もし仮に人間を操っているのであればそれは犯罪行為となっていた。ブレイズが攻撃魔法を使用していないか見極めるため行動を共にしている審問官のガルノー。彼女はある日、世間を騒がす陽炎事件の首謀者であるバーズの捜索任務にあたることになる。それはブレイズたちの過去をめぐる壮大な事件に発展し…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー。割とシリアスな展開が多めな印象でした。
第14回MF文庫Jライトノベル新人賞最優秀賞受賞作!MF文庫で過去にヒットしたようなファンタジーをイメージしていましたが、割とシリアス路線でちょっと驚きました。ですが期待を大きく超える面白さがありました!
まず特徴的なのが物語の視点。主人公は間違いなくブレイズでヒロインはリネットなのですが(ここは見解の相違もあるとは思いますが)それをガルノーという彼が犯罪をしていないか判断する側の視点から語られるんですよね…これが新鮮というか独特な一人称語り三人称(二人称?)視点とでもいうか、物語を別角度から抉っていて面白かったです!多分ですけどブレイズ視点から物語を語られたらこの面白さはなかったんじゃないですかね…と物語は魔獣を討伐するブレイズ、彼に操られるリネットという人形、そしてブレイズを犯罪者かどうか見極めるガルノーの三人を中心に進んでいきます。陽炎事件のバーズを追う中で判明していくブレイズやガルノーの過去。そしてその繋がりの中で明らかになる真実…何層にも重なった要素がぴたりとハマって彼との対決まで行く構成は見事の一言。正義とはなにかを疑いながら進む物語は読者をひきつけるリーダビリティがありました!バトルのスタイルも面白かったですね。魔法の糸でリネットを操って安物の剣を使いながら敵の弱点を正確につく。こうした戦闘も物語に華を添えてました!特にラストバトルは熱くて最高に盛り上がりました!ややシリアスな展開多めで個人的にはすごく好きなお話でした!面白かったです!
キャラ A
ブレイズは最初は変わった奴だなと思っていましたけど、物語が進むにつれて熱い思いを胸に宿した男なんだと彼の魅力を存分に味わえることができました!リネットについてはあまり多くのことは語れないのですが、ブレイズにとって大切な存在だということがよく伝わりました!ガルノーはなんか面白い女の子でしたねw
今後の期待度 A
面白かったので2巻も読みたいです!一応一区切りはついていますが、まだまだ続けられると思うので続刊も楽しみにしています!
どんな人にオススメか?
シリアス多めなファンタジーを読みたい方は!バトルスタイルが面白く、後半の熱い展開も楽しめること間違いなしです!気になった方は!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)
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ISBN 978-4-04-065382-5