どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。

さて、今回紹介するのは支援BISさんの「迷宮の王 ミノタロウスの咆哮」です!
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ストーリー AA
内容は、サザードン迷宮の十階層のボスとして君臨するミノタロウス。十階層のモンスターとしては強敵ながら大したドロップ品もないことから冒険者たちからは不人気な存在だった。しかしある日、突如としてこれまでの常識を打ち破るミノタロウスが出現する。ボス部屋から出て、自ら冒険者を倒し、強力な武器やアイテムやスキルを得て、みるみる強くなっていく。そしてついには迷宮のルールすら超越した存在となっていく。この強力なミノタロウスに冒険者たちは挑むが…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー。いわゆる迷宮ものですね。
個人的には初挑戦となるレジェンドノベルスさんの作品!他にも何作品か積んでいるんですけどね(^_^;)作者の方が「辺境の老騎士」(未読ですが有名な作品ということは知っていたので)の方で表紙がすごくかっこよかったので購入しました!まず言わせてください

面白い!

これは早くも2019年上半期ベストが決まったかもしれないです…とにかく面白い。面白い以外の言葉がないです。ミノタロウスというこれまでこのモンスターに持っていた認識は全て消え去りました。この作品のミノタロウスこそが僕の中の「ミノタロウス」になりました。ただただ面白い。それくらい圧倒的なパワーを持った作品でした!
ストーリーは三人称視点でミノタロウスを中心に彼?に挑む冒険者やギルドの関係者を中心に描かれます。なんというか主人公がいない?というか強いて言うならミノタロウスかローガンなんでしょうけど、この「サザードン迷宮」がある意味主人公と言ってもいいのかもしれないですね。とにかく視点というか物語を見る場所が印象的でしたね。世界観はゲーム要素が強いというか「ダンジョン」や「迷宮」と聞いてイメージするものにぴたりとはまりますね。各階層にボスモンスターがいて、モンスターは倒されるとアイテムやお金を落として、無限にリポップする。ただここにユニークモンスターとしてのミノタロウスがいるのが端的にすごく良かったです!十階層のボスとして君臨するミノタロウス。倒しても割に合わないため冒険者からは微妙な扱いを受けています。そのミノタロウスがある日たまたまユニークモンスターとしてポップして冒険者やモンスターたちから知恵を、アイテムを、武器を得て強くなっていきます!この過程がじわじわと面白くなるんですよ!最初は「へえーミノタロウスが成長していくんだ…」くらいだったのが冒険者たちの間でも高い評価を受ける冒険者を倒し始めるあたりから「ミノタロウスがこんなに魅力的なモンスターだったなんて…!」とこれまでに味わったことのない感動を覚えます!いやマジでミノタロウスの概念ぶっ壊されます。様々な創作物で触れてきたただ斧持って突進してくる牛頭のイメージだったモンスター。それが脳内で壊されて成長し学習して、血まみれになって戦う姿にいつのまにか引き込まれます。すごすぎます。ミノタロウスにこんな可能性があったこなんて知るわけないじゃないですか…すごい。ただすごいです。ミノタロウスを中心に繰り広げられるギルドや冒険者たちの関係もすごく魅力的ですし、中盤ある人物と出会いそこから繰り広げられるラストのバトルと意外すぎる展開は熱く燃えますし、最後の一行を読んだ時の震えは最高の読書体験でした。最高に面白い。それ以外の言葉はいらないです。ただすごい作品に出会えた喜びに感謝したいです。

キャラ  A
ミノタロウスというモンスターが持つ可能性をここまで描ききっているのはもうすごいとしか言いようがないです。ただミノタロウスというモンスターが成長していくだけではなく、ミノタロウスが感じた痛みや喜びそして飢えがダイレクトに伝わってきました。冒険者をはじめギルドのメンバーたちも魅力的で、その人間関係はストーリーを最大限に盛り上げていました!

今後の期待度  A
2巻が2019年に出るということで今から楽しみです!ここからどんな物語が描かれていくのか、そしてミノタロウスはこれからどんな風に成長してどんな冒険者と対峙するのか…続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
迷宮・ダンジョンものや硬派なファンタジーが好きな方は!ハマる人は絶対にハマります!読めばわかるこのミノタロウスの無限の可能性に一緒に震えましょう!超オススメです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-06-513691-1