どうも夏鎖芽羽です

さて、今回はかるーい調査企画ということでラノベの発売点数の認識のズレをざっくり調査してみました。まぁ「ラノベがなにか?」という認識自体人によって違いますし、ここではレーベル説を採用するしかないので話半分で肩の力抜いて見てください。

データ元 ラノベの杜DB
データは一年間の総計です。

ではまずラノベの発売点数の変化から。表1

まず表について説明。これはラノベの杜の「男性向け文庫」と「男性向け単行本(いわゆるソフトカバー)」のデータと、その二つのデータを合わせた「合計」のものです。ざっくり言うと男性向けのラノベは2010年と2018年を比べて800~900冊くらい合計で増えています。一方文庫に限ればラノベの発売点数は減少傾向、単行本は増加傾向です。このままの勢いで推移すれば恐らく2020年にはこの数字が逆転すると思います。

続いて先日Twitterのアンケートを取った結果です。
90909090
このアンケートはまぁ気まぐれにとったもので拡散もあまりされなかったうえ、狭い範囲のアンケートだったのですが大抵の人が増えていると認識で実際の数字とは一致しています。でも「なにをライトノベルとするかは主観」なので、もし文庫だけ見て「増えている」なら実際とは異なる認識を持っていますし、単行本だけ見て合計値だけ見て「増えている」なら減っている文庫はどうなるの?ってなりますよね。いやまぁ合計値でみれば増えている認識は決して間違いないですけどね。

それでは細かいデータ
表2
こちらは「男性向け文庫」の中から主要なレーベルを抜き出したもの。電撃文庫は2012年の200冊超えから140冊まで数を減らしています。2010年以降に創刊されたレーベルは50~100で安定、昨年年間100冊を超えたレーベルは電撃文庫、富士見ファンタジア文庫、MF文庫Jの3レーベルです。前述の通り2014年をピークに文庫は減少傾向です。

続いて単行本
表3
2012年以降アルファポリスが盟主的存在でしたが、カドカワBOOKSが猛追。2019年は刊行点数が逆転する可能性も。ただ注意したいのはカドカワBOOKSは同じレーベルで女性向けも発表しているということ(カドカワBOOKSは帯の色が青だと男性向け、ピンクだと女性向け)。ただ女性向けの割合はい全体の2割かそれ以下だったはずなのでそれでも相変わらず単行本のなかでは強いです。またアニメ化作品も複数控えているのでこれから刊行点数を伸ばすのは確実です。アルファポリスは「ゲート」のアニメ二期が放送されていた2016年に刊行点数が最高に。MFブックスもアニメ化作品があるのでこれから発行数を伸ばしていきそうです。またここには載せきれていませんがここ3年で新しく創刊されたレーベルがかなりあります。

以上です。
ラノベの発売点数って何度も言う通り「結局なにをライトノベルとするか」でなんとでもいえるんですけど、一つ参考になれば。

それではこの辺で