どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。

さて、今回紹介するのは山之臨さんの「やがてはるか空をつなぐ」です!
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ストーリー A
内容は、私立海歩総合高校の理系学部に通う青桐七海。彼は物理部に所属しロケットやバルーンを打ち上げていた。同じく理系学部の山花俊、可愛い後輩の町田佐奈、そして隣の高城高校に通う赤森遥は日々楽しく部活をしていた。しかしそれぞれが持つ過去から次第にすれ違いが起きて…とこんな感じです!
ジャンルは青春もの。群像劇っぽさがありますね。
第20回えんため大賞特別賞受賞作!うーん…これはなんとも評価が分かれそうな作品ですね…個人的には好きでしたけど…面白かったのは面白かったですけどなんかモヤつく感じを残していきますね…
主人公の青桐七海は校舎にロケットを打ち込み謹慎になったり、成績が優秀故にそうしたロケットへのこだわりから「ロケットマン」と呼ばれ周囲からは馬鹿にされる存在。そんな彼は同じクラスの俊、そして後輩の町田佐奈と共にバルーンを打ち上げるべく奮闘してます。そこにやってきたのが高城高校に通う赤森遥。顧問の先生からの言葉もあり、赤森を物理部に参加させることになります。そしてここから徐々に歯車が狂っていきます。町田の想い、俊と高城高校で生徒会長を務める真琴の家のしがらみ、何かを隠す赤森と、ロケットを飛ばしたい青桐の願い…なんというかやたら情報は与えられるくせにシーンがやけに断片的なのが印象的でしたね。いやストーリーがまるでわからないほどではないんですけどね…そうした中で進んでいく物語のラストはどうしようもなく青春していて、突き抜けていて、幸せになって…面白くてすごく青春していて、この作者さんにしか書けない世界がありました。ただ札木をはじめとした登場人物の一部やなんかよくわからないお家の背景は評価が分かれそうですね…というかこの辺りがモヤつきの原因なんですよね…面白かったですけどやっぱりモヤつきはあります。

キャラ A
青桐はなんか好きじゃないですね…なんか悩んで苦労しているようで結局お前自身が悪くない?感あります。他の登場人物もイマイチよくわからなかったですね…でもその「わからない」に魅力がありました。個人的には町田さんが1番ストレートでやりたいことがはっきりしていて、お気に入りでした。

今後の期待度 評価不能…
多分一巻完結なので…

どんな人にオススメか?
ちょっと変わった青春ものが読みたい方は!ストーリーの断片感と登場人物で割と人を選びそうですが、面白くてこの作者さんにしか書けない世界が楽しめるので気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-04-735470-8