どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。

さて、今回紹介するのはミサキナギさんの「リベリオ・マキナ-《白檀式》水無月の再起動-」です!
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ストーリー A
内容は、対吸血鬼用に天才白檀博士が作った6体のオートマタ。しかしその1人水無月は白檀博士から不適合の評価を受け戦争に行くことなく眠りについた。そして10年後、白檀博士の娘カノンによって目覚めさせられ、普通の人間と同じような日常生活を送ることに。しかし元戦闘用オートマタの水無月は、もうすでに和解した吸血鬼であるリタといざこざを起こす。リタと和解しカノンと3人でオートマタコンテスト出場を目指すことになるが、かつてのリタの婚約者だという男が現れ…とこんな感じです!
ジャンルはファンタジー。1970〜80年の架空のヨーロッパを舞台にしています。
第25回電撃小説大賞銀賞受賞作!まず言わせてください…この作品めっちゃ面白いです!架空のヨーロッパを舞台にした人ならざるオートマタの少年と天才博士の娘と吸血鬼の王族のファンタジー!好き以外の要素がないです!ストーリーも王道でめちゃくちゃ面白かったです!
かつて人類を侵略しようとした吸血鬼。それに対抗するために作られた対吸血鬼用のオートマタ。そんな吸血鬼用のオートマタで母である白檀春海博士から不適合の評価を受けた水無月は長い眠りにつくことに。そして目覚めたのは吸血鬼と和解した(水無月のヘルヴァイツ公国だけですが…)世界と戦闘用オートマタが禁止された世界。この辺りの設定が序盤でサクッとかつ明快に示されるのは好感度高いです!そして始まる人間の振りをした生活。禁止された戦闘用オートマタに使われていた部品を使ったオートマタを作りたいカノンはイジめられ、水無月はそれを助けない。あくまでオートマタとして過ごしていく…この暗くなりそうな学園生活を飛び切り明るくするのがリタでした!あるきっかけで水無月に一目惚れしたリタは勝負を挑み…そしてここから始まる華やかな日常とそれを壊そうとする非日常!水無月とカノンとリタのやりとりは見ていて本当に楽しいですし、些細な会話の中でオートマタや世界について説明していくスタイルも大好きです!そしてリタのかつての婚約者ヴィルヘルムによる襲撃…バトルシーンは鮮やかな暗殺劇ありかと思えばオートマタ対吸血鬼、オートマタ対オートマタの激しい応酬もありで読んでいてすごく楽しかったです!怒涛の終盤からのラストもすごく好きでした!れい亜さんのイラストも最高でしたし大満足でした!すごく面白かったです!

キャラ A
水無月の鈍感主人公っぷりが最高に憎めないです!てかこれ水無月がヒロインですよね?そうですよね?そうだと言え(過激派)いやなんかもう無限に可愛いんですよ。水無月くん。今の一人称は俺のくせにかつては僕だったり、人間らしいと思えば恋は分からずヒロインズを困惑させ、戦闘では圧倒的な強さを見せる…水無月くん僕と契約してヒロインになってよ…カノンはオートマタオタク。もう博物館のシーンとか早口オタクになつてるの見え見えで、でもそれがなんだか微笑ましくて可愛かったです!あと芯がしっかりしていて強さも感じました!リタは元気な女の子でファーストインパクトこそエロ的なアレでしたけど、そこからどんどん可愛い女の子になっていくのがもう…敵のヴィルヘルムも魅力的でした!

今後の期待度 A
2巻が夏とかマジで言ってます?もっと早く!2巻を!2巻を!コミカライズも決定していて、今後ますます目が離せないですね!まだまだ回収していない伏線もありますし、オートマタコンテストもどうなるか楽しみです!早く続きを!

どんな人にオススメか?
ファンタジーが好きなら!架空のヨーロッパ、吸血鬼、オートマタあたりのキーワードにピンっと来た方も!とにかく面白いがここにあります!れい亜さんのイラストも美麗で物語と最高の化学反応を起こしていますし、王道のストーリーも魅力的です!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-04-912328-9