どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。
さて、今回紹介するのは野宮有さんの「マッド・バレット・アンダーグラウンド」です!
ストーリー A
内容は、悪魔の力をその身に宿すことができる銀の弾丸により能力者が跋扈するようになった世界。イレッダと呼ばれる最悪の犯罪都市でラルフとリザはコンビを組み銀使いとしての能力を存分に発揮しながら仕事をしていた。そんなある日、娼館の運転手と少女娼婦を捕らえるという依頼を受ける。楽な仕事はず。だが、シエナという娼婦はとんでもない秘密を抱えており、2人はイレッダを揺るがす一大事件に巻き込まれていく…とこんな感じです!
ジャンルはバトルアクション。シリアスでアンダーグラウンドな世界観が魅力です。
第25回電撃小説大賞選考員奨励賞受賞作!まず言わせてください…この作品めっちゃ面白いです!えっ、これが大賞じゃないんですか?今回大賞不在な理由がこの作品を読んだ後だと本当にわからないです…そのくらいぶっ刺さる面白さでした!
序盤はイレッダという街でのラルフとリザの日常が語られます!いいですね!こういうハードボイルドな語りと相棒同士のナイフでお互いの首を切らんばかりの過激なやりとり!人が死ぬのが当たり前の最悪の犯罪都市、マフィアに麻薬が香る世界観で一気に物語に魅了されました!そしてダニエルとシエナという少女を捕まえる依頼を受ける2人。しかしこれぎフェルミナード・ファミリーというマフィアを巻き込んだ最悪の事件へと発展していきます。途中で語られる3人の過去から今はマジで救いがないですね…いやリザに関しては狂えてしまっているだけラルフとシエナよりマシなんでしょうか…ここからは圧巻のエスケープ&アクション。リザがナイフで切り裂き、ラルフが銃弾を放つ。その中で花のように守られながらも、強い意志で運命に立ち向かうシエナ。敵の銀使いとのバトルはスタイリッシュかつ容赦無く胸を締め付けるような緊張感と重厚感の中にどうしようもないかっこよさがありました!途中あれ?と思うところがあってからの伏線回収してダン!ダン!という展開も最高でしたね!ラストもこの作品にふさわしいこれ以上ないものだったと思います!第25回電撃小説大賞に「マッド・バレット・アンダーグラウンド」あり!最後までめっちゃ面白い作品でした!
キャラ A
ラルフがすごく好きでした!ハードボイルドでかっこいい感じかと思いきや、人間らしい弱さと不完全な銀使いとしての弱さも見せる。彼の気持ちが本当に読んでいて痛いほど伝わってきました。リザは最初ビジュアル先行で髪の短い赤い目の黒いジャケット着た赤いミニスカ女がナイフぶん回す!ってだけで燃えましたが、本当に狂ってることを知ってからはさらに燃えましたね!こういう女の子最高に好きです!シエナはただ守られるばかりのか弱い女の子ではなく、このイレッダで生きていたことが感じられる生の生命力を感じられる女の子でした!強く生きてください!
今後の期待度 A
2巻が夏に出るということで今から楽しみです!まだまだラルフとシエナの戦いは見足りないですよ!続刊待ってます!
どんな人にオススメか?
シリアスなアクションものが好きな方は!文体や容赦のない展開や世界観である程度好みは分かれるとは思いますが、自信を持って面白い!といえる作品です!ハードボイルドでアンダーグラウンドなアクションが好きな方は!
それではこの辺で(≧(エ)≦。)
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ISBN 978-4-04-912333-3