どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)
この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています。

さて、今回紹介するのは八目迷さんの「夏へのトンネル、さよならの出口」です!
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ストーリー AA
内容は、5年前に妹を亡くしたことで家族仲が悪くなった少年・塔野カオル。彼は「ウラシマトンネル」という入ればなんでも手に入る代わりに年をとってしまうトンネルの存在を知る。そのトンネルは1秒過ごすと外では40分が経つ場所だった。ウラシマトンネルの検証を始めたカオル。時同じくして問題児扱いされている転校生の花城あんずにそのことを知られてしまう。2人はお互いの欲しいもののために協力関係を結ぶが…とこんな感じです!
ジャンルは青春もの。オカルト?都市伝説?要素もあります。
第13回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞&審査員特別賞受賞作!まず言わせてください…

最高

最高でした。ただ最高でした。まっすぐに胸に響いて体を内側から震わせる作品でした。面白くて、爽やかで、でもドキッとするようなリアルな温度がある。こんな青春もの読んだことないですし、今後もなかなか読むことはできないです。最高に面白い。面白いという感情だけが体を支配する作品でした!最高です!
序盤はカオルが暮らす香崎のことや「ウラシマトンネル」のこと、そしてカオルが語られていきます。しっとりとした夏の湿度を感じる田舎の描写は素晴らしいですね…ただ田舎というだけではなくここまでディテールを想起させる描写で一気に作品に引き込まれました!淡々とカレンを失った十字架を背負いながら生活を送るカオルの日常シーンも良かったですね…そして知るウラシマトンネルの存在。都市伝説だと思っていたものを目の前にして、興味心から中に入ったことでカオルはそのトンネルの不思議な力に気づきます。カレンを取り戻すことができる。そう考えたカオルでしたが…ここで転校生の花城あんずが登場します!あんずはあまりにも破天荒でしたね…まさかこんなに暴れるヒロインが登場するとは(^_^;)しかし物語の中で彼女のことを知っていくと、彼女に恋したくてたまらなくなります!そして紆余曲折の末にウラシマトンネルの秘密を調べることになった2人。走るように過ぎていく時間と、近づいていく2人の距離がいいのなんの…そして花火大会を終えて…この先は読んだ方ならわかりますし、未読の方にはぜひ読んで欲しいんですけど、中盤以降があまりにも素晴らしいです!切なくて一所懸命で、もう本当に《青春》がど真ん中で心に染み込んでいくんです!感情と物語が一致していくんです!そうして迎えたラストと終章のイラストで僕は泣きました…心ってこんなに揺さぶられるんですね…最高でした。夏に読めてよかった。この作品に出会えてよかった。八目迷さんありがとうございます…もう最高すぎるのでとにかく読んでください!

キャラ  AA
あんず〜!!!花城あんずちゃんに感情を占拠されました。これは不法占拠ですよ!こんなに可愛い女の子いないですって!最初はぶっとばしてきてちょっと引きましたけど、どんどんどんどん可愛くなって…!ラストのあんな表情はズルいです!可愛いすぎます!あんずちゃんを生んでくれてありがとうございます!カオルは妹を亡くした十字架を背負いながら生きている少年。さっぱりしてると思いきや、色々考えて抱えてそれでも向き合っていく強さがある少年でした!川崎ちゃんもめっちゃ可愛かったですね!素直になれない女の子が素直になった瞬間のかわいさですよね…

今後の期待度 評価不能…
おそらく一巻完結なので…!

どんな人にオススメか?
青春もの!読みたい人は!今すぐ!読んで!ください!ここに青春ものの最前線があります!炭酸のような爽やかさと夏の温度を感じる最高の青春ものです!とにかく読んでください!この記事読んで未読の方は読んでください!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

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ISBN 978-4-09-451802-3