どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはニ語十さんの「探偵はもう、死んでいる。」です!
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ストーリー A
内容は、かつて探偵・シエスタと共に世界中を飛び回りあらゆる事件を解決してきた助手の君塚君彦。しかしシエスタはもうここにはいない。シエスタがいない日常を過ごす君彦の前に現れたのは夏凪渚という少女。彼女は君彦に「私が探している人を探してほしい」という奇妙な依頼を受けるが…あらゆるジャンルを超越した探偵劇が今始まる!とこんな感じです!

〜探偵は死んでもその意思はここにある〜
第15回MF文庫J新人賞最優秀賞受賞作!今回ご縁があり、特設サイトに推薦コメントと本作品の帯コメントを採用していただきました。新人賞受賞作は応援していきたいのでこうした企画に参加させていただきありがたい限りです。
と硬いのはこの辺にして…推薦コメントも書かせていただきましたが、嘘偽りなく面白い新人賞受賞作がきた!と思える作品でした!面白かったです!
まず最初の一文。これが効いてましたよね。ガツンとインパクトで読者を物語に引きずりこむいいトリガーになっていたと思います!物語はシエスタがいない今を過ごす君彦の日常から始まります。彼女と2人で世界中様々な場所に冒険をして…そして死んだシエスタ。探偵を失った助手はどこか空虚な日常を過ごしていきます。そこに現れるのが「私の探している人を探してほしい」という奇妙な依頼を持ってくる夏凪渚。彼女の探している人を探すために助手である君彦は知恵を絞り、そしえシエスタが生きていた頃の伝を辿り夏凪が探している人物にたどり着きます。と、ここからがこの物語の本番。時価30億円相当のサファイアを守るためアイドルの斎川唯の依頼を受けたり、かつてシエスタと共に事件を解決したシャルと一緒に謎の組織の敵を撃退したり…ミステリ要素が根底にありながらも、ラブコメ・バトル・青春とジャンルオーバーにはちゃめちゃに楽しい探偵活劇を繰り広げていきます!ラストもまたいいんですよね…最初の一文で引き込まれて最後の一文まで離してくれない魅力的な作品でした!面白かったです!

キャラ A
君彦はシエスタという色々企画外な探偵の助手の割には割と普通というか等身大の男の子でしたね。でもとにかく「タフ」であぁシエスタがどうして彼を選ぶのか分かってしまうなと感じる部分とのギャップが魅力的でした!夏渚ちゃんはあまり多くは言えないのですが、彼女にとってシエスタは「探偵」であり君彦は「助手」であり、自身もまた「探偵」である女の子でした。斎川唯は抜群のかわいさ。すこ。シャルもいいポンコツっぷりでした!そしてシエスタ。彼女の意思はとても強いものです。

最後に
これからが楽しみな新人賞受賞作だと感じました!文体も読みやすいですし、巻を重ねるごとにより面白くなっていくと思います!1月発売の2巻も待っています!

どんな人にオススメか?
ミステリというより、メフィスト系の作品が好きな方は割と好きなんじゃないかなーと思います。テンポのいい会話に読みやすい文体でサクサク読めます!登場人物たちの掛け合いも楽しいですし気になった方はは!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



探偵はもう、死んでいる。



著者



ニ語十



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064196-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より