どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは小林湖底さんの「ひきこまり吸血姫の悶々」です!
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ストーリー A
内容は、学院でイジメを受けたことで引きこもりになってしまった吸血鬼の少女・テラコマリ。彼女の元に突如現れたのは変態メイド!?ヴィルというそのメイドはなんとテラコマリが帝国の将軍に抜擢されたという。父親の策略だと知ったコマリはなんとか将軍を辞めようとするが、すでに皇帝を契約されていて逃げたら爆発してクビが飛ぶという。ひきこもり故に最弱のコマリは果たしてよわよわな実力を隠して将軍として戦争を勝ち続けることができるのか?そしてコマリを狙う怪しい影が…とこんな感じです!

〜よわよわだけどバレずに最強かわいい!〜
第11回GA文庫大賞優秀賞受賞作!コマリちゃんがめっちゃ可愛くてコミカルながらピリっと刺激のあるファンタジーを思う存分楽しませていただきました!面白かったです!
学院でイジメられたことで3年も引きこもっている吸血鬼のコマリ。そんな彼女の元に変態メイドのヴィルが現れて専属のメイドとして将軍となったコマリをサポート!将軍をやめようにもすでに皇帝と勝手に契約されていて、逃げたら首が飛ぶ…序盤からコマリの楽しい一人称ではっちゃけながらも魅力的な世界観や登場人物をしっかりと魅せていましたね!ひきこもりたいコマリと変態なヴィル、娘に頑張ってほしいコマリのお父さんとガチレズの皇帝…ノリのいい会話でするっと物語に入り込めるのはポイント高いです!そしてコマリは自らが率いることになる帝国軍第七部隊の面子と顔を合わせます。第七部隊は問題を起こし他の隊を追い出された問題児ばかりが集まる場所…しかしひきこもりながらも美少女ではったりがうまいコマリに導かれて(騙されて)第七部隊は他国との戦争で連戦連勝していきます!この第七部隊というのも変態の集まりでして…マジでこの作品コマリのお父さんが1番まともですね。いや、普通にまともではないんですけど…しかしコマリも徐々に将軍としての虚勢の張り方が板についてきて、部下のお悩み相談をしたり、お菓子を配ったりと何気にうまいこと士気を上げていき、戦争も負けないので国内でドンドン株を上げていきます・美少女すげ〜…変態メイドヴィルとのやり取りも見ていて楽しい!と思ったら突然暗雲が立ち込めます。国内外を賑わすテロ組織「逆さ月」がコマリを狙い始めます。ここからは熱かったですね…コマリの過去、ヴィルの過去、そしてコマリを襲う謎の少女の過去…絶対絶命のピンチで…登場人物のバックボーンや行動理由がしっかりしていて、中盤までのコミカルな雰囲気とのギャップでさらに面白くなっていました!作者さんの好き!が伝わってくるいいデビュー作でしたね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
コマリちゃんかわいい!ちっこいよわよわ吸血鬼だけどそれがバレないように虚勢を張ったり、変態なヴィルや部下たちに厳しかったりドン引きしたりするけど要所で優しかったり…こんな上司が欲しかったです(羨)ヴィルは変態メイド。でも誰よりもコマリのために身を粉にして働いて誰よりも側で厚く忠誠を誓う健気な女の子でしたね!彼女の過去を知るとより好きになれます!その他のイカれた変態たちももちろん魅力的でした!個人的には案外ヨハンくんが好きだったりします!

最後に
コミカルで楽しかったので続刊があるならぜひ読みたいです!コマリちゃんにまた会いたい!2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
ライトなファンタジーが読みたいかたは!コマリちゃんが最強(よわよわ)かわいいですよ!ヴィルとのやり取りも楽しいですし、終盤の展開はめっちゃ盛り上がります!気になったかたはぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



ひきこまり吸血姫の悶々



著者



小林湖底



レーベル



GA文庫



ISBN



978-4-8156-0465-3


表紙の画像は「版元ドットコム」様より