どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはエパンテリアスさんの「隣の女のおかげでいつの間にか大学生活が楽しくなっていた」です!
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ストーリー A
内容は、常にぼっちで大学生活を送る佐々木健斗。大学三年生になった彼は、ある講義で美人女子大生の伊藤奈月に話しかけられる。隣の席に彼女が座ったことで2人の距離は徐々に縮まっていく。一緒の講義を受けたり、大学生活を共にする中で奈月はついに健斗の家に泊まりにくるまでに…不器用で優しい青年と繊細で明るい女子大生の物語が始まる…とこんな感じです!

〜等身大理系大学生ラブコメ〜
第4回カクヨムWEB小説コンテストラブコメ部門特別賞受賞作!リアルな理系大学生活と主人公とダブルヒロインの距離感が心地いい作品でした!面白かったです!
まず言わせてほしんですけど、この作品地の文のアクがかなり強いです。合わない人は徹底的に合わないですね…1人語りが激しくて「世の中の大学生はこうならないようにな!これアドバイスな!」みたいな圧をかなり感じます…特に序盤はそれが顕著でした…僕は最初こそうへぇとはなりましたが、健斗と奈月、後述する夏帆との関係がすごくよくて読み進められて、段々慣れていった感じでした。本当にキツい人にはかなりキツい地の文です…
閑話休題。
さて、物語はぼっちの大学生・健斗が奈月というとんでもない美女と講義の席が隣同士になるところから始まります。なぜか空いてる席も多いのに健斗の隣に座ってきた奈月。しかも講義中に講師の先生のハゲを見て笑ったりと超自由…最初は露骨に嫌がっていた健斗ですが、徐々に奈月が隣にいることが当たり前になっていき会話をするように。こういう距離の縮め方いいですね!奈月との会話の中で不器用ではありますが心を開いていく健斗。お互いがお互いを恋愛的にまだ強く意識していないのが2人の知り合いでも友達でも恋人でもない「隣の席同士」の関係をより際立たせていました!中盤から登場するもう1人のヒロイン夏帆も良かったですね…内気で大人しくてマウスの解剖をする実習ができないでいたところを健斗に助けられて、ペアとして実習に臨むうちに距離が縮まって…最初は控えめだった女の子が途中でグイっときてでもまだ普通の女の子に比べたら控えめ…みたいなの本当に好きです!最後まで緩やかな大学生活の中で少しずつ距離を縮めていく主人公とダブルヒロインの関係性が素敵な作品でした!面白かったです!

キャラ A
健斗はもうなんか典型的な陰キャ大学生。喋りも語りも反応も全部が陰キャ大学生で嫌な瑞々しさがありました…でもその中にある優しさは本物で奈月のことも夏帆のことも本当によく考えているなと感じました。奈月はリア充女子大生に見えて実はそうでもない繊細な女の子。美人でお嬢様然としているのにでもちょっとした所作や態度が砕けていて親しみやすい感じでした!夏帆はおどおどいた小動物系の女の子で内気な感じがしていたんですけど、終盤では健斗にぐいっと背伸びで迫るシーンもあったりでかわいい女の子がなるべくしてかわいくなる感じがグッドです!

最後に
面白かったので2巻も楽しみです!健斗と奈月・夏帆のやりとりや恋愛に至らないくらいの関係は見ていてすごく楽しいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
地の文で好みが分かれることは確実なのでまずは試し読みから…ハマれば絶対に楽しめることは間違いないんですけどね…不器用な健斗と美人で明るくてでも繊細な奈月、内気でおとなしいけど健斗にはちょっと積極的になる夏帆の関係性はすごく魅力的です!気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



隣の女のおかげでいつの間にか大学生活が楽しくなっていた



著者



エパンテリアス



レーベル



角川スニーカー文庫



ISBN



978-4-04-109166-1


表紙の画像は「版元ドットコム」様より