どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはオギャ本バブみさんの「デッド・エンド・リローデッド 1-無限戦場のリターナー-」です!
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ストーリー A
内容は、第三次世界大戦が終わった世界。かつて凄腕の傭兵として戦場に立っていた狭間夕陽は皇和重工という民間軍事会社に所属していた。そんな彼は天才科学者の少女・鴛鴦契那と共に秘密の実験に参加する。それは時空に関する特殊な粒子を扱ったものだった。実験は無事に終わったが、突然謎の襲撃者が現れ夕陽と契那は命を失う。だが、夕陽が目を開けるとそこは実験開始前の時間だった…繰り返される契那の死と現れる謎の襲撃者。果たして夕陽はこの絶望的なループから抜け出すことができるのか…とこんな感じです!

〜何度死んでも君を〜
第13回HJ文庫大賞大賞受賞作!受賞時に作者の名前が話題になりましたね(^_^;)さてまず言わせてください…この作品すごく面白いです!SF!ロボット!ループ!死に続ける少女を助けるためにもがく男!とにかくこれは好きな人には絶対にぶっ刺さるだろうという作品でした!面白かったです!
第三次世界大戦後の世界。凄腕傭兵の夕陽は民間軍事会社の皇和重工に所属しある実験の手伝いをしていた。そして謎の襲撃者が現れ天才科学者の少女を殺す…序盤は世界観や設定の説明が多めでしたね。結構がっつり書かれるので設定もりもりな作品が好きじゃない方は微妙かもですが、設定厨なので序盤のSF要素満載の文章は読んでいてすごく楽しかったです!ロボット周りも設定が濃厚でしたね…なぜ人形ロボットが兵器として普及したのか?という部分は個人的にしっくりきましたね。第三次世界大戦では国の軍ではなく民間軍事会社が主となっていたりといった現実の近未来で起こり得る世界観もグッド!物語はループが始まってからはその面白さがさらに加速していきますね!実際は時間が戻る現象はループではなくて並行世界っぽい感じだということや、死を繰り返す中で契那がどんな風に夕陽を見ているのか、夕陽や契那が背負ってきた過去が明らかにされていき…戦争の悲惨さやどうして夕陽という人間はこういう人間なのかというエピソードはすごく面白かったです!そして物語の中盤で明らかになる謎の襲撃者の正体…これまでは過去が軸だったのが未来に傾いて、夕陽と契那で未来を掴むために戦うことに!終盤のロボットバトルは迫力満点でドバーっと溢れ出す熱がとにかくよかったです!ラストもグッド!こういうエンドいいですよね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
夕陽はすごいですね…過去に色んなものを失って未来まで失おうとしているのに立ち向かえる強さ…ただかっこいいだけじゃない重みがありました。契那は見た目はかわいいですが、実は天才科学者という少女。出自や天才すぎるが故に背負うことになる業。彼女がヒロインだったからこそ夕陽は最高に主人公をやれていたと確信できる魅力的な女の子でした!

最後に
これはめっちゃ面白いので2巻もぜひ読みたいです!あとがきを見るとなんともうすでに5巻まで原稿があるようで⁉︎大賞作品ですし、これから伸びることは間違いないので続刊楽しみです!

どんな人にオススメか?
ループ、並行世界、ロボット。この辺のキーワードにピンときた方は!とにかく面白いの一言に尽きます!重厚感のある設定に、泥臭さと熱さのある主人公、そしてバブみを感じる?ヒロインも最高です!気になった方はぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



デッド・エンド・リローデッド 1-無限戦場のリターナー-



著者



オギャ本バブみ



レーベル



HJ文庫



ISBN



978-4-7986-2144-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より