どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは作者さんの「日和ちゃんのお願いは絶対 1」です!
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ストーリー A
内容は、海と山と坂が広がる瀬戸内海の街・尾道。そんな街に暮らす頃橋深春はある日、クラスメイの葉群日和に告白される。最初は彼女からの告白を断ろうとする深春だが、日和が落としたお願い帳を拾ったことで運命は変わっていく。日和はお願いをするだけでなんでも人に言うことを聞かせることのできる能力の持ち主だったのだ。そんな日和のことを知り晴れて付き合うことになった2人。放課後デートして、日和の住む向島で遊んで…でもそんな日々は日和が所属する世界を変えてしまうような組織と日和の能力がきっかけで少しずつ壊れはじめて…とこんな感じです!

〜このお願いは絶対〜
岬鷺宮さんの新作!セカイ系!好き!セカイ系というと未だに蔑称だったりジャンル定義がなかったりでなかなか「この作品はセカイ系!」ということが言いづらいのですが(^_^;)個人的には岬鷺宮さんのセカイ系は「墜落乙女ジヱノサヰド」の頃から読みたかったですし(あの作品を読んだ時に一岬鷺宮ファンとしてはこういう作品を書いてほしいなと思っていました)こうして読んで「あぁセカイ系だ」と納得できる作品を読めて大満足でした!面白かったです!
瀬戸内海に面した尾道を舞台にした作品!いいですね!こういうご当地要素が入った作品!海と山と坂で暮らす人々の存在が目に浮かびます!物語は日和ちゃんが告白するシーンから始まります!いいですね〜こういう天然っぽくて小動物っぽい女の子が一生懸命告白するの…好きです…最初は日和のことを好きではないからという理由で断ろうと考える深春ですが、彼女の落としたお願い帳をきっかけにその判断は変わります。なんでもお願いに従わせることができる能力、世界の見えないでもはっきりとした悪意と戦う組織に所属する日和…知ってしまった深春は日和と付き合うことに。平凡で当たり前がちょっと特別な恋人関係。しかしそれは日常に紛れ込む異物によって破壊されていきます。78、79pの見開きは秀逸でしたねー…まさにセカイ系というような始まりでした。世界を変える能力がある日和の彼氏なら自分も世界を変えられるかもしれない。そんな期待と日和への感情。でも世界は残酷で取り返しのつかないものを選ぶための選択を要求します。あの時あんなことをしなければ…その後悔すら日和がお願いで全部なかったことにする。日常へ強制送還しようとする。すごく危なくて青臭い考えで痛いのに、どうしようもなく脳に響きます。ラストは多分これはハッピーエンドではなくなる道を選択してしまったんですよね…キーパーソンは幼なじみでしたか…セカイ系の始まりの1巻としてこの上なく完璧で最高に面白い作品でした!

キャラ A
日和ちゃんは小動物系でちょっと天然で優柔不断で…と守ってあげたくなる系女子なんですけど、お願いという能力で逆に世界を守っているのが…せめて日和ちゃんが幸せだと思えるラストにたどり着くために自分の感情には正直に生きていてほしいですね…深春はどうしてこんな奴が?って思う部分もあるのですが、こういう勢いがついている青い考えがこの作品の主人公らしくもありますね…

最後に
これは続いてほしいというか綺麗に完結することを願うばかりです。令和のセカイ系作品として後世に名が残るポテンシャルはあるので続刊が楽しみです!

どんな人にオススメか?
セカイ系とかわからん…という方もとりあえず女の子と男の子の恋愛が好きなら手にとってみてください!ゼロ年代セカイ系と呼ばれる作品に熱狂した方ならぜったいにハマります。僕と握手しましょう!気になったらぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



日和ちゃんのお願いは絶対 1



著者



岬鷺宮



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913184-0


表紙の画像は「版元ドットコム」様より