どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはカルロ・ゼンさん、蝉川夏哉さん、 津田彷徨さん、暁なつめさん、長月達平さん、日向夏さん、柴田勝家さん、理不尽な孫の手さん、円居挽さん、みかみてれんさんの「作家逃亡飯」です!
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コミケで同人誌を発行する作家軽飯の作品の書籍化(と言っていいのか)作品!収録されているのは「作家軽飯」「じゃがトマ警察の生理学」「作家重飯 魚編」「異世界ヒッチハイク・ガイド」「作家重飯 肉編」の5作品です。それぞれが一種アンソロジー的な形式で一つの作品となっており、それをまとめて「作家逃亡飯」としているのでかなりのボリュームですね。ちなみに「作家軽飯」「作家重飯」は同人誌版を買わせていただいています。1作品ずつ紹介しようかと思ったのですが、それだとおそらく4000〜5000字は固い超重たい感想になってしまうので(^_^;)上記5つをそれぞれ簡単に感想書いていきますね。

作家軽飯
サークル作家軽飯の初同人誌にあたる作品。この時は僕もコミケに出展側として参加していて「あっ、津田さんの同人誌読みたい!」と思って午前中には買いに行くつもりでした。それがまさかの発行部数100部。100部って…嘘やろ…?と思っていたら光の速さで完売していてとにかくすげーしか言葉がなかったです…はい。ちなみに後日メロンブックスで買いました。
閑話休題。
カルロさん。蝉川さん、津田さんの3人がそれぞれ神保町界隈のお店を紹介するレポ的側面が強い作品が収録されています。締め切りから逃げ、編集から逃げる御三方のそれぞれが食べるご飯はどれも美味しそうでしたね。個人的にはカルロさんの1000円コース、津田さんのトリコロールカラーを胃にがお気に入りでした!

じゃがトマ警察の生理学
小説家になろうをはじめとしたネット小説界隈で「中世ヨーロッパにじゃがいもはない!」というようなツッコミをしてくる人々たちのことをネタにした論文集?形式の作品。個人的には蝉川さんの作品が1番好きでしたね。ストレートに刺さりました。カルロさんのはなんだか脳内ジャックされた感じになって楽しかったですw 津田さんはさすが本業が本業とあって(?)かっちりとしているようで、その実書いていることはじゃがトマ警察という奇妙な感覚に陥りましたね。

作家重飯 魚編
これは暁なつめさんが強すぎる!なんなんだこの人!魚食べに来たのにめんどくさがって帰ろうとするし、魚じゃないもの食べようとするし…暁さんの編集さんのやりとりで5分アニメワンクールいけるんじゃないですか?津田さんの首折れ鯖のお話からのあの謎SF作品の爆誕には笑いましたw あと165pの津田さんのセリフに「むぅ」が出てくるんですけど、これがこの作品1番の萌えポイントでしたね。むぅ。

異世界ヒッチハイク・ガイド
柴田勝家さんの前書きが面白くて面白くて…まるで落語のような語りから語られるPNの由来がめっちゃ面白かったです!もちろん柴田さんの作品も面白かったですね!名前を生かしたこういう召喚もの好きです!カルロさんのはまた奇妙に脳を侵食してきますね…長月さん、蝉川さんの作品は短いながらもすごく面白かったですね!日向さんの作品は癒しでした…積本20冊ですか…僕なんて300冊はありますよ(張り合う部分ではない)最後は津田さんが綺麗に締めて満足度は1番高かったです!

作家軽飯 肉編
魚ときたら肉ということで今度はお肉を食べにいくお話。ここでも暁さんが優勝してましたね…マジで暁さんの編集さんとのやりとりを書籍化した作品とか出ませんか?みかみてれんさんの作品は楽しかったですね!佐伯沙弥香についてはマジで強いので全人類読んでほしいですね。長月さんの作品は異様に羊肉が食べたくなりました…個人的に牛豚鶏よりも羊鴨が好きなように獣臭い肉のほうがいいんですけど、それはそれとして美味しい羊は食べたい…理不尽な孫の手さんの味噌カツも美味しそうでしたね…

以上になります!同人誌版のデザインを踏襲しながら5作品それぞれ魅力のある作品になってましたね!豪華な執筆陣もさることながら、作家さんの素を感じる文章が読んでいて心地よかったです!同人版5冊買うより断然おトクなので気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



作家逃亡飯



著者



カルロ・ゼン 蝉川夏哉 津田彷徨 暁なつめ 長月達平 日向夏 柴田勝家 理不尽な孫の手 円居挽 みかみてれん



レーベル



星海社



ISBN



978-4-06-519944-2


表紙の画像は「版元ドットコム」様より