どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは周藤蓮さんの「吸血鬼に天国はない(3)」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、個人で運営していた運び屋をニコベルとリンの2名を加えて会社としてスタートさせたシーモア。しかし裏の仕事から足を洗ったこともあり業績は芳しくなかった。そんなある日、死神と呼ばれる稀代の殺人鬼が脱獄したとの情報が世間を賑わせる。そしてシーモアの元へやってくかつて死神を逮捕した捜査官。彼はシーモアに死神の捕獲依頼をしてきて…一方、ルーミアにもある筋から死神の討伐を手伝ってほしいと依頼があり…とこんな感じです!

〜吸血鬼VS死神〜
シリーズ第3弾!今回でシーモアとルーミアの関係が一旦落ち着いたというか方向性が定まった感じですかね?前巻の伏線であるボーデン家の死神についてもお話が進みこれからがさらに楽しみなお話でした!面白かったです!
まず序盤。シーモアとルーミアのやりとりはずるいですね。この2人がただ会話するこの描写でこれだけ魅せるシーンになってるの最早反則ですよ…タバコを手に持つルーミアの見開きイラストも控え目に言って最高ですね。今回は前巻でルーミアと友達?になったボーデン家の死神にまつわるお話となります。脱獄した
稀代の殺人鬼<死神>。彼女は脱獄後、1人の少女と共に彼女の仕業かどうかもわからぬ殺人事件を起こし続け…そしてシーモアのもとに持ち込まれる依頼。それはかつて死神を逮捕した男からの捕獲を手伝えというもの。会社の経営が厳しいシーモアはそれに飛びつきますが…依頼主の男も歪んでますね…最初は普通の警官だと思ってましたけど…一方のルーミアにも死神に関する依頼があり2人はそれぞれ別角度から死神を追うことに。その中で判明していく<ボーデン家の死神>の正体。化物ではない怪異という存在に翻弄され…途中で明かされる殺人衝動のシーンは切れ味抜群でしたね…そうですか。死神は死神じゃなかったんですね…お話の中でシーモアとルーミアの関係も変化していきます。人間ではないルーミアと人間のシーモア。そこには愛じゃ乗り越えられない壁があって、その薄皮みたいな壁を破ろうとして…ルーミアが求めるものの裏返しがきっとあの膝枕だったりするんでしょうけど、やはり人間同士ではないからか歪さを感じるんですよね…終盤は諸々の秘密お明かされ、死神と対峙します。終盤は圧巻の一言。シーモアのピンチに助けにくるルーミアもそうですが、死神サイドも…化物ではなくて怪異という存在もこの世界にはあるんだと認識させられました。最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
ルーミアは変わりましたね…1巻で感じた吸血鬼らしさは影を潜め、シーモアのお母さんとあんな風に人間らしくやりとりするようになって…シーモアのこともちゃんと考えているようでなんだか一安心?です。シーモアは会社をやったりニコベルとリンの面倒も見たりとなかなかに忙しいそうですね。ルーミアからもらった心臓で彼女とのつながりを感じるシーンはロマンス的なものを感じますね。妹からある言葉お投げかけられるシーンはすごく印象的でした。

最後に
今回も最後まで楽しく読ませていただきました!死神はまたシーモアとルーミアの前に顔を出すんですかね…これからシーモアとルーミアの関係がどのように変化していくのかさらに楽しみになりました!4巻も楽しみに待ってます!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



吸血鬼に天国はない(3)



著者



周藤蓮



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913012-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より