どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは岬鷺宮さんの「三角の距離は限りないゼロ5」です!
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前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、修学旅行である約束を交わした矢野。それは秋玻と春珂に同じだけ恋をするということ。年が明け高校3年生を目前に控える中、矢野は進路のことそして秋玻と春珂のことで葛藤していく。そんな中、柊と細野が出版社で職業体験を行うことになり矢野も一緒に行くことに。そこで編集者の野々村と出会い矢野は自分のするべきこと、しなければいけないことについて考えはじめ…とこんな感じです!

〜二人に同じだけの恋〜
シリーズ第5弾!今回でいよいよ物語も終盤に入ってきましたね…前巻、そして今回と青春に必要な遠回りを経てつながるラストはやっぱりとは思いつつもこれからがより一層楽しみになりました。面白かったです!
修学旅行の帰りからお話は始まります。遊園地で話したこと、そして交わした約束…多分これが2人の女の子だったらシンプルなんですけど、2人の人格に一つの体なので余計に…2人に恋をするってすごく難しいですよね…そして始まる秋玻と春珂に同じだけ恋をする日々。秋玻にキスをしたら春珂にもキスをして、秋玻にエッチなことをしたら春珂にもして…ドキドキしてほしいとあとがきにありましたけど、これはドキドキしますね…とてもえっちだと思います(真顔)しかしそんな日々の中でどうしても苦しさが拭えない矢野。好きになれるのは1人だけ。でも2人に恋をしなければならない。恋愛的に好きじゃない相手とスキンシップをする後ろめたさと、決められない自分のもどかしさに徐々に苦しめられていきます。さらには進路のことも重なり、周りの友人たちはもう行く先が決まっている中で自分は何も決まっていないという事実…これはキツいですよね…そんな中、出版社に職業体験に行くことになった柊と細野と共に矢野くんも出版社へ!ここで岬鷺宮ファン待望の野々村九十九さん…!いや「読者と主人公と二人のこれから」でところさんの担当をしているのは知っていましたけど、こうして二人がやりとりして作品を作っているのを見るのはすごく感慨深いですね…今回は千代田先生も登場シーンが多くて…何年も会ってない友達と久しぶりに会ったときの感覚です…閑話休題。そして矢野くんは野々村さんとの出会いを通して自分の迷いや進むべき先が見えないことなんかを吐露し始めます。ここで九十九がこんな素敵な大人なアドバイスをできるのはいいですね…なまじ高校生の彼を別の物語で知っているのでなんだか感動です。そしてラスト。やっぱりこの展開にはなるか…と思いつつも短くない遠回りを経てここに戻ってきてくれたことはちょっと嬉しかったり…矢野くんが不誠実な対応を続けるとは思えないですけどね。今回も最後まですごく楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
春珂と秋玻はなんだかえっちなシーンがやたら印象に残ってしまってダメですw でも二人が本当に矢野くんが好きなこと、今回のお話を通して改めて伝わってきました!矢野くんはまさにモラトリアム由来の悩みというかこの悩みがあるからモラトリアムなのかっていう見事な青春の悩みに直面していてすごく主人公してましたね。なんとなく未来は見えてきたと思うので頑張ってほしいです。そして九十九と百瀬。巻末で二人のこんな話が読めて最高に幸せです。ありがとうございます。

最後に
次かその次でラストですかね?個人的に岬鷺宮さんは7巻で作品を終わらせたいのかなーと思っているので、ラストは前後編かもしれないですね…なにはともあれ矢野くんと秋玻と春珂の恋をどのように決着つけるのか楽しみです!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



三角の距離は限りないゼロ5



著者



岬鷺宮



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913183-3


表紙の画像は「版元ドットコム」様より