どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは作者さんの「落第魔術師を伝説にするまでの果てなき英雄譚 1」です!
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ストーリー A
内容は、魔法が失われた世界で遺跡を盗掘して日々を生きるアラン。彼はある日遺跡で伝説の大英雄の杖を拾ったことをきっかけに過去にタイムスリップしてしまう。魔法がまだある豊かな世界で、大英雄を探し出し杖を売りつけようと考えるアラン。しかし彼が出会った大英雄のグレイは魔法学院に入学すらできない落ちこぼれだった!しかも後世で語られるグレイの伝説の数々は彼女の口からでた嘘八百!大英雄に憧れるアランは彼女を史実通り大英雄にするために行動を始める…とこんな感じです!

〜過去にタイムスリップしたら未来の英雄は超ポンコツ⁉︎〜
榎本快晴さんの新作!「邪竜認定」は既読で榎本さんの作品を読むのは2作目になりますね。まず言わせてください…この作品めっちゃ面白いです!王道かつキャラがすごく魅力的なファンタジー!未来からタイムスリップしてきた主人公がポンコツ大英雄を本物の大英雄にしていく過程が読んでいてすごくワクワクしました!すごく面白かったです!
魔法が失われた世界で遺跡の盗掘をして過ごすアラン。彼は遺跡で伝説の大英雄のグレイの杖を見つける。その杖を手に取るとなんと過去にタイムスリップ!というのが序盤のお話。アランの境遇、魔法が失われた世界、そして過去へのタイムスリップがテンポ良く語られていて好印象ですね!そして過去にやってきたアランはグレイに杖を高値で売りつけるべく、魔法学院へ。しかし過去のグレイは魔王学院に入学できないほどの落ちこぼれで小間使いをしていることが発覚します。グレイが見えはって故郷に首席で入学したと書いてしまったことがきっかけで未来で大英雄になってしまう…うん、なんか現実にもありそうなお話ですね。グレイとのやりとりは軽快かつテンポが良くて読んでいて楽しいです!しかし無能と思われたグレイですが、街を襲撃した魔物をアランが持ってきた杖で倒したことで評価が一変。稀代の魔術師として扱われるように。ここのグレイの調子に乗りまくってる感、嫌いじゃないですw そして始まる史実を辿る冒険。伝承では暴君と呼ばれる魔術師を倒し世界を平和に導いたグレイ。彼女に同じ道を歩ませるため、自分の憧れた大英雄・グレイの姿を見届けるためにアランと二人旅を始めます。伝承に語られる千里眼を持つ魔術師の元を訪ねたところで…グレイの敵として、そして世界の敵として後世で語られる暴君と出会います。後半は怒涛のバトル!歴史の修正力に争い、そして世界を滅ぼす本当の存在を知り、アランとグレイは暴君に立ち向かっていきます!この暴君がまたいいキャラしてるんですよ…終盤のバトルはとにかく迫力があって手に汗握りました!最後まで楽しく読ませていただいました!面白かったです!

キャラ A
アランは盗掘屋の青年。過去にタイムスリップしたことでグレイと出会い、彼女と旅をすることに…狡賢い感じの性格ですが、大英雄・グレイに対する純粋な憧れみたいな少年性もあって主人公でしてましたね!グレイは最初は口がデカいポンコツ魔術師でしたが、街を襲撃した魔物を倒したことで覚醒。稀代の魔術師に!普段は調子に乗りまくっていますが、よく言えば真っ直ぐ、悪く言えば馬鹿正直な性格で敵に立ち向かっていく姿が印象的でした!千里眼の魔術師・ミュリエル、グレイの敵である暴君もすごく魅力的でした!

最後に
めっちゃ面白かったので2巻も楽しみです!というかこの作品は2巻以降、巻が進むごとに面白くなっていくタイプの作品です!続刊絶対読みたいです!楽しみに待ってます!

どんな人にオススメか?
王道のファンタジーが読みたい方は!過去にタイムスリップしてポンコツを英雄にするという設定、アランとグレイの掛け合い、熱いバトル!ととにかく面白い要素が盛り沢山!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



落第魔術師を伝説にするまでの果てなき英雄譚 1



著者



榎本快晴



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913197-0


表紙の画像は「版元ドットコム」様より