どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは永菜葉一さんの「いつか僕らが消えても、この物語が先輩の本棚にあったなら」です!
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ストーリー A
内容は、何かあればすぐに暴力を振るう父親の元でなんとか妹と暮らしている柊海人。中学生の頃からバイトに明け暮れなんとか今の日常を維持していた。しかしそんな彼にも限界が…そこで出会ったのは神楽坂朱音という名家のお嬢様。彼女は自分の人生に境遇に絶望する海人に向かって小説を書けという。朱音に気に入られた海人は次第に小説を書く楽しさにのめり込むようになる。そしてある日、天谷浩太という朱音が気にかける後輩の存在を知りライバルとして意識するように。そして朱音が部長を務める彩嶺高校文芸部で出会った海人と浩太はMF文庫J新人賞に挑むことになるが…とこんな感じです!

〜青春の全ては先輩と小説〜
永菜葉一さんの新作!個人的に「インスタント・ビジョン」という超最高傑作から応援している作家さん。永菜葉一さんの作品は全部面白いんですよ…マジで…閑話休題。さて今作は青春ものとライトノベル作家ものを組み合わせた作品になってますね。まず言わせてください…この作品めっちゃ面白いです!待ってました!こういう熱い青春もの!小説に全てをかけて、大切な人を振り向かせるため手に入れるために男と男の感情と友情がぶつかりあう!最高じゃないですか!読んでいてすごく熱くなれた青春ものでした!すごく面白かったです!
暴力を振るう父親とかわいい妹の3人で暮らす海人。父親はたまにしか家に帰って来ずに、帰ってきたら浩太や妹を殴るクズ男。妹のためにまだ中学生にもかかわらず働かなければいけない海人は、高熱で新聞配達をして倒れる寸前で朱音に出会います。この海人と朱音の出会いのシーンはガツンと響きましたね…朱音が突拍子もないことを言っているのはわかっているんですけど、それでも彼女の言葉にどうしようもなく胸を打たれてしまいました…そして小説を書けという朱音の言葉に導かれて執筆を始める海人。文法から始まり、小説投稿サイトの使い方まで朱音からレクチャーを受けます。KADOKAWA系列、MF文庫J作品だからか<カクヨム>や<MF文庫J>といった実際にある小説投稿サイトやレーベル名が出てくるのは興味深かったですね。ラノベ作家ものって結構架空のレーベル名とかつかったりしているので…朱音の指導でメキメキ成長していく海人。そして高校進学を機に入部した朱音が部長を務める文芸部でライバルである浩太に出会います。純粋な朱音への憧れと恋慕、そして小説を書く楽しさで執筆をする浩太。対して朱音の影響を受け、自身の感情をこれでもかと詰めた作品で勝負する海人。どこか似ているようで対照的な二人の戦いは、やがて「MF文庫Jの新人賞を受賞した方が朱音と結婚する」という壮大な戦いへと発展していきます。朱音さんのこの発言はめちゃくちゃですけど少年二人がライバルとして戦っていくには充分すぎる理由でしたね。そして始まる新人賞受賞を目指した戦い。自分の作品の弱点を分析して、どうすれば良いか考える海人。しかし戦いは予想もしていなかった終わり方を迎えます。小説をいう夢だけじゃ生きられないんですかね…しかしライバルがライバルを励まし激熱な展開へ…!路地裏でこうやって感情をぶつけ合うの本当に青春って感じがして好きです!ラストもめっちゃよかったですし大満足の一冊でした!超面白かったです!

キャラ A
海人と浩太のキャラがいい!家庭環境に問題を抱え、決して恵まれているといえない海人。朱音と出会った瞬間から全てが輝いていて満ち足りていた浩太。そんな二人が小説を通して出会い、感情をぶつけ合い、お互いに高めあい、朱音という一人の憧れの女性のためにペンを握る…激熱ですね…朱音さんはエキセントリックでいたずら好きな年上お姉さんという感じで非常に良かったですね…これは海人と浩太も性癖こじらせますわ(おい)この3人はとにかく感情でひたすら魅せてくれて最高でした!

最後に
かなりキリよく終わっているんですけど1巻完結ですかね?永菜葉一さんの作品はいつでも読みたいのでこの作品の続刊、新作と常にお待ちしています!

どんな人にオススメか?
青春もの、ラノベ作家ものが読みたい方は!とにかく二人の少年の激烈な感情でガンガン読ませてくれます!そんな二人の憧れの存在である朱音さんの存在もグッド!気になった方はぜひご一読を!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



いつか僕らが消えても、この物語が先輩の本棚にあったなら



著者



永菜葉一



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-064804-0


表紙の画像は「版元ドットコム」様より