どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは裕夢さんの「千歳くんはラムネ瓶のなか4」です!img_9784094518665_1
前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、インターハイ予選を終えた女子バスケ部。新たな部長に陽、副部長に七瀬を据えた新体制のもとインターハイを目指すが…陽に七瀬以外がついてこれていない…キャプテンとして悩む陽を見てなんとかしたい朔。そんな彼の元に野球部のエース江崎がやってくる。もう一度千歳に野球をやってほしいという彼の頼みに最初は難色を示す朔だが、江崎が怪我をしたことでその決心は揺らぎはじめる。あの夏を取り戻すための戦いが今始まる…とこんな感じです!

〜あの夏の続きを〜
シリーズ第4弾!昨日読んだ3巻があまりにも面白すぎて連続で読みましたが…

ふっざけんな!面白すぎる!

3巻で先輩との愛の逃避行青春の次はガチでスポ根青春って…なんすかそれ超反則ですよ…アホみたいに面白いじゃないですか…なに千歳は野球部の助っ人やってこれまでの野球関連の伏線全部回収してるんですか…なんで陽はこんなに熱くなってライバルに立ち向かって行っているんですか…マジで反則。本当に反則。ズルすぎるくらい熱くて、羨ましくてどうしようもないくらい青春してる。こんなの面白い以外何にもないです。最高でした。
インターハイ予選を終えて新体制でスタートした女子バスケ部。部長に陽、副部長に七瀬でインターハイを目指して練習を始めるが…陽は半端なくパワフルですね…進学校で7時間目まで授業あってそこから部活してるのに朝練して昼練して…そしてキャプテンとして周りに厳しく、自分にはもっと厳しく練習を課して…そんな陽を見てなんとか力になりたいと思う朔。しかし朔の元にまだ終わっていないあの夏の続きがやってきます。もう一度野球部に戻ってきてほしいという江崎の誘いを起点に、終わってしまったあの夏が蘇ってきます。朔の過去は辛いっすね…誰よりも野球が上手い。だからこそチームメイトと本当の意味でチームになれない。同じ目標を共有できない。孤独になる。野球部をやめた今も亡霊のように付き纏う仲間だと信じていた奴らの言葉。チームスポーツはこれだから嫌になっちゃいますよね…そしてそれを現在進行形で味わう陽。背が低いから誰よりも努力して、それすら才能と言われ、努力を続けることも才能と言われ、他校のエースにボコボコにされても立ち上がってファイティングポーズ取らなくちゃいけなくて、戦い続けなくちゃいけない。その結果チームメイトが離れても…間違ったことしていないからこそ生まれるこの孤独感は凄まじいですよね…物語は朔が野球部復帰を決めたところからさらに加速していきます。亜十夢くん…めっちゃいいやつやん…野球の試合はバカみたいに熱くなっちゃいましたね。やっぱり朔は最高のヒーローでした。それに影響されて仲間のハートに火を灯す陽もめっちゃバトルガールで最高でした。挫折と夏と熱の物語。最高の青春でした。

キャラ A
朔はやっぱり主人公ですね…今回初めてといっていいくらい弱いところも見せましたけど、それ以上にこんなに泥臭くてかっこいいところ見せてくれるんですから…陽は今回のメインヒロイン…というかもうシリーズのメインヒロインでよくない?という大活躍っぷり。キャプテンとしての葛藤、朔への想い、絶対に埋まらない身長というハンデを抱えながら挑むライバル戦…もう全部が熱くて熱くてたまらないです…なんだよこの女の子…もうメインヒロインじゃん…あと個人的に美咲先生が好きでしたね。きっとここに描かれていないだけで最高の顧問なんでしょうね…

最後に
いやー…マジか…こんな青春食らわせられるとは思ってなかったです…マジで熱すぎる。凄すぎる。5巻これ以上の作品が出てくるんですか…?もはや恐怖ですよ…続刊待ってます…

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



千歳くんはラムネ瓶のなか4



著者



裕夢



レーベル



ガガガ文庫



ISBN



978-4-09-451866-5


表紙の画像は「版元ドットコム」様より