どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは師走トオルさんの「人生∞周目の精霊使い 無限の歴史で修行した元・凡人は世界を覆す」です!
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ストーリー A
内容は、世界で唯一時空を司どる精霊クロノスと契約を交わした精霊使いのジレン。彼は召喚術を極めるために過去転移し幼い頃の自分を育てては再び過去転移を繰り返すことで無限に近い人生を歩み始めていた。そしてついに正真正銘最強の精霊使いとなったジレンは最後の過去転移を決意する。そして幼い頃の自分や育ての親であるシスター・ノアを幸せにするために、理不尽な世界と戦うことを決意するが…とこんな感じです!

〜何度も過去に行き自分を最強に!〜
師走トオルさんの新作!「ファイフ・ステルサーガ」は応援していただけに悲しいですが…こうして師走トオルさんの新作が読めて嬉しいです!まず言わせてください…この作品すごく面白いです!すげー!としか言いようがない圧倒的成長譚!過去に戻り幼い頃の自分を教育して再び過去へ。これを繰り返すことで強くなり史上最強の精霊使いに至る過程がとにかく飲み込まれます!こんな面白いファンタジー久しぶりでした!最高です!
まず肝となる過去転移について。時空の精霊クロノスと契約したことで、過去に戻れるようになったジレン。未来に影響を及ぼす過去改変(例えば人を殺すなど)は因果律という作用によって止められてしまうが、そこを除けば永遠に近い時間を得てどこまでも強くなることができます。この過去に戻った際にやることが重要で、過去の自分と今の自分の魂を融合させ過去の自分の体に今の自分が取り込まれることでいくらでも時間を巻き戻せるんですよね。この辺は本編既読の方なら理解しているとは思いますが、単なるループやタイムリープとはことなった面白さがあっていいです。
そんな過去転移を使って最強の精霊術師への道を歩み始めたジレン。自らをジレッドと名乗り、ジレンを教育し、一回の人生でせいぜい数体しか契約できない精霊を契約しては自らと融合させて、ジレンとして過去に戻り、再びジレッドと名乗りジレンを育てる。言葉にしてしまうと簡単なのですが、この過去転移にとにかく面白さがギュッと詰まっていました!そして上位の精霊ともあらかた契約したジレッドはついに精霊使いが真に求めるものに近づいていきます。ジレッドが追い求めていたものが物理学をヒントに発見されるの、個人的にめっちゃ盛り上がりましたね。こういうの。こういうの好きなんです。そして最強に至ったジレッドはジレンを、そして育ての親であるシスター・ノアを幸せにするための人生を歩むため最後の過去転移をします。しかし世界はそんな平穏な人生を許してくれずに世界の運命に巻き込まれていくことに…最初は戦争だった目に見える敵が、伏線を回収して本当の敵だと知るときのあの高揚感…最高でした!めっちゃ面白いファンタジーでした!

キャラ A
ジレッドはとにかく精霊術師として召喚術を極めようとするストイックな奴。そのせいで女性陣との絡みがちょっと弱いのが難点ですが、精霊と召喚術をそして世界をどんどん明らかにして強くなるジレッドの姿は見ていてすごく楽しかったです!その他のキャラは人生を何度もやり直していることもあって、なかなか長期的な活躍はなかったですが要所でしっかりと魅力を発揮してくれました!

最後に
めっちゃ面白いファンタジーでした!久しぶりに最高のファンタジーに出会えたと自信を持ってオススメできます!だから2巻が読みたい!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
ファンタジー好きなら買いです!設定はSF好きな方なら絶対ハマるのでSF好きな方もぜひぜひ!何度も過去に転移してその度に自分を強化する最強に至るファンタジー!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



人生∞周目の精霊使い 無限の歴史で修行した元・凡人は世界を覆す



著者



師走トオル



レーベル



富士見ファンタジア文庫



ISBN



978-4-04-073856-7


表紙の画像は「版元ドットコム」様より