どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはすえばしけんさんの「元世界最強な公務員 1.帰還勇者、身分を隠してたのに新人冒険者の世話をすることになりました」です!
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ストーリー A
内容は、異世界と日本が接続された世界。かつて勇者ノインとして異世界を蹂躙した邪竜を倒した久住晴夏。しかし勇者として戦う日々に嫌気がさした晴夏は地球に戻ったあとは平凡な日々を送ろうとしていた。だが学校を中退した彼を雇ってくれるところはなかった。異世界の知識を活かして陣郷市市役所に新設された冒険者ギルドに勤めることに。ギルドとして受け入れた新人女子冒険者をサポートすることになるが、彼女たちにはそれぞれ秘密があり…さらに異世界側で何やら問題が発生し…とこんな感じです!

〜また勇者が訳あり新人冒険者をサポート⁉︎〜
参加させていただいているHJ文庫公式レビュアープログラムの作品。すえばしけんさんの作品は初挑戦ですね。昔は結構HJ文庫でお見かけしたお名前だと思ったらHJ文庫から作品を発表されるのは6年ぶりなんですね…異世界と繋がった日本を舞台に新人冒険者の女の子たちとのちょっと非日常な日常が楽しいファンタジーでした!面白かったです!
日本と異世界が繋がり行き来が可能になった世界。異世界が繋がった際に、あちら側に飛ばされてしまった晴夏はそこで聖剣と適合し勇者として邪竜を倒し世界を救います。しかし勇者としての日々に嫌気がさした彼は日本に戻り平穏な生活を送ろうとします。でも学校も中退扱いの彼を受け入れてくれる職場はなく…というところから物語は始まります。異世界帰り、というのは決して珍しい設定ではないですが序盤少ないページでサクッと説明して物語にすっと入り込めるのは好印象ですね。そして日本側にも出現し始めた魔物への対策として、また異世界と日本を繋ぐ架け橋的存在として異世界の冒険者を受け入れる冒険者ギルドで働くことになります。この冒険者ギルドは市役所の〇〇課みたいな存在ですね。晴夏はそこでミア、リュリ、マリナという3人の少女のサポートをすることになります。現代日本のことを何も知らない彼女たちに日本のことを教えたり、仕事のサポートをしたり…そんな日々が非常に丁寧に描かれていて好感度高いですね。異世界のことを知っている晴夏だからこそ、彼女たちの抱えるものに寄り添えている気がしました。そんな交流の日々のなかで見えてくる彼女たちの抱える秘密…ただかわいい新人冒険者だけではない彼女たちの一面が物語の中で掘り下げられることでぐっとお話に奥行きが出ていましたね。そして終盤は異世界からやってくる問題の解決へ…かつて勇者だった晴夏が葛藤しながらもミア、リュリ、マリナと共に強敵を倒す場面はとても盛り上がりましたね!ラストも非常にグッド!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
晴夏は最初は掴み所がない感じでしたが、3人の少女たちを交流していくうちに彼が何を考えて行動しているのかが見えてきましたね。3人の良きサポート役でした!ミアはかわいい見た目と上品さに反して戦闘狂な女の子!使う武器も死神の鎌でかわいさとのギャップがいいですね!ラストで見せた表情も最高!リュリは3人の中でリーダー役の女の子。しっかり者でなんでもそつなくこなしますが、負けず嫌いな一面も…一生懸命なところが可愛かったです!マリナは大人びた容姿の割にはおどおどした感じの女の子。でも仲間思いで戦闘でもいざと言うときに活躍してくれる頼りがいのある女の子でした!

最後に
異世界帰りの勇者をモチーフにしたちょっとドタバタ日常系ファンタジーとして楽しく読ませていただきました!2巻もあるならぜひ読みたいです!続刊待ってます!

どんな人にオススメか?
日常系のファンタジーが読みたい方は!オーソドックスな設定に魅力的なキャラでグイグイ読ませてくれます!ヒロインたちもかわいいですし、最後の盛り上がりもグッド!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



元世界最強な公務員 1.帰還勇者、身分を隠してたのに新人冒険者の世話をすることになりました



著者



すえばしけん



レーベル



HJ文庫



ISBN



978-4-7986-2372-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より