どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは神田夏生さんの「絶対にデレてはいけないツンデレ」です!
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ストーリー A
内容は、明るく振る舞いクラスカーストの上位で日々を過ごす夜船史吹。ある日、彼はクラスで誰とも関わりを持とうとせず浮いている女の子・蒼月水悠が公園で泣いている姿を目撃する。思わず声をかけた史吹はクラスで冷たい態度を取る彼女の本当の姿を徐々に知っていくことになる。そして蒼月さんの隠された秘密が文化祭を通して明らかになっていく…とこんな感じです!

〜偽りの自分を捨てて〜
神田夏生さんの新作!神田さんの作品は大好きなので新作すごく楽しみにしてました!自分を偽り迷う史吹とある事情から素直に想いが伝えられない蒼月さんの2人がとにかく愛おしい青春ものでした!面白かったです!
まず序盤。本当の自分を偽り、クラスで陽キャのフリをしながら過ごす史吹が描かれます。居心地の悪さと本当の自分を仮面の下に隠す自分を嫌悪する彼の内心はすごくよくわかりますね…自分を偽って本当の自分が出せない時は辛いんですよね…そんな彼は公園で泣いている同じクラスの蒼月さんを見かけます。思わず声をかけてしまったところから2人の交流は始まります。蒼月さんは最初は素直になれないツンデレもといツンツンガールかと思いきや、史吹と交流していくうちに少しずつ角が取れてきて…さてはこの子めっちゃかわいいですね?(名推理)そして季節は文化祭へと移っていきます。倉庫整理の手伝いで見つけたノートの持ち主をどうしても探したいという蒼月さん。クラスの出し物を強引に演劇に決めて、ノートに書いてあることをモチーフに劇をすることで持ち主を探そうとします。しかし普段周りと関わりを持たない蒼月さんが強引に出し物を決めてしまったことでクラスの反感を買ってしまいます。史吹だけは彼女を手伝うことにしたものの、蒼月さんは孤立していって…なぜ蒼月さんはノートの持ち主を探すのか、そして蒼月さんの過去と秘密とは…文化祭を通してちょっとずつ近づいていく2人の距離を通してそれが明らかになっていきます。この2人の距離の縮め方が不器用で甘酸っぱくて、でも鋭い痛みがあってすごくよかったですね!一緒に買い出しでは史吹と買い物にいくために前日になってわざわざ服を新調した蒼月さんの可愛さが爆発したり、自分を偽ることの嫌気が頂点にきた史吹が弱音を吐いてしまったり、そしてツンデレな蒼月さんの秘密が明らかになったり…ただ甘酸っぱいだけじゃない等身大の青春の痛みと脆さが非常にグッドでした!物語の終盤は2人がそれぞれ壁を乗り越えてこれ以上にないグッドエンドでしたね!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
史吹は本当の自分を隠して偽って周りに流し流されながら生きる系男子。でも蒼月さんとの交流を通して徐々に変わっていく姿、これだけは譲れないという芯をしっかり持ってるところがグッドでした!蒼月さんはワケアリツンデレガール!最初は冷たいイメージがありましたが、ツンツンしつつもなんだかんだいって優しかったり、史吹にかわいいと言われると頬を赤くしちゃうところが最高に可愛かったですね…最後はデレの部分もがっつり見せてくれてめっちゃ可愛かったです!その他のキャラも魅力的でした!

最後に
めっちゃ面白い青春ものでした!綺麗に纏まっているので1巻完結ですかね?神田さんの作品は大好きなので次回作も楽しみにしてます!

どんな人にオススメか?
青春ものが好きな方は!タイトルの通りツンデレ要素やラブコメ要素もありますが、それぞれ悩みを抱える史吹くんと蒼月さんが交流していくなかで成長しそして惹かれあっていく姿はまさに青春!気になった方は!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



絶対にデレてはいけないツンデレ



著者



神田夏生



レーベル



電撃文庫



ISBN



978-4-04-913575-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より