どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのはさがら総さんの「教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?8時間目」です!
img_9784046800787_1
前巻の記事↓
ストーリー A
内容は、ついに星花に自身の正体がバレてしまった天神。彼と星花の間に小さな溝が生まれる中、小学生たちの受験がすたとする。だが次々と予想外の事態が。ひらりが特待生の合格も硬いとされていた学校にまさかの受験失敗。さらに凛が受験当日に風邪⁉︎星花の問題も解決していない中、天神は迫り来る難題にどう対処していくのか…とこんな感じです!


〜星花が天神に伝える〜
シリーズ第8弾!そして最終巻!正直この物語が終わってしまうとは思えなくて、なんとなく最終巻を読むのを先延ばしにしていたのですが…本当に終わってしまいましたね…コミカライズもしてオーディオドラマ化もされてあわよくばアニメ化もされてシリーズ20巻くらい続くんじゃないかなーと勝手に思っていたんですけど…とはいえ最終巻もすごく楽しい物語をとことん楽しませていただきました!面白かったです!
星花に彼女の憧れのラノベ作家・天出太郎であることがバレてしまった天神。どうなるかと思いきや…最初は星花らしい反応だなーと思っていたのですが、終盤で明かされる彼女の心境が多分このシリーズの星花のひとつ核のようなものだったのかと思います。誰よりも、常に一番で、オンリーワンで天神のことを知っていたはずなのにそうじゃなかった。強くて明るくてパーフェクトな星花の原動力だったはずのものが、実は自分以外にも知っている人がいた。これはやっぱりショックですよね…でもそこであきらめずに気持ちを伝える強さが星花という女の子が最強たる所以かなと思います。さて、今回のメインはやはり受験。といっても徹底的に受験を描くというよりも受験を取り巻く人間関係にフォーカスされます。ひらりが滑り止め的感覚で受けた学校にまさかの受験失敗したり、凛が受験当日に風邪を引いたり…不測の事態が連続していく中で翻弄されていく天神。そしてもちろんというか、冬燕やヤヤも天神の日常の中にはいて「先生と教え子」の距離感という問題が表面化していきます。自分は誰にとっての先生で、誰が教え子なのか…優先すべきは誰がなのか…難しい問題に直面しながらも最後は星花への答えできちんと決着を出すあたりが彼らしいなと思いました。ヒロインレース?にも決着がつき?この作品らしい終わり方だなと思いました。1巻から8巻まで最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
天神は最後までブレなかったのがよかったですね。星花との接し方、塾講師としての在り方、ライトノベル作家としての自分。いろんなものを抱えて生きていく姿は同じ社会人としてどこか憧れるものがありました。星花はまぁ色々ありつつも最後はかわいい星花ちゃんだったのかなと。なんだかんだ言ってこの物語のメインヒロインですし、なかなかのウザさとはいえきちんと幸せになってほしいですね…冬燕とヤヤも最後まできちんと可愛かったですね。特に冬燕は膝に顎乗せるのが可愛すぎて死にました。個人的な推しヒロインはやっぱり冬燕ちゃんですかね。

最後に
この物語が終わってしまうことがなんだかちょっと信じられない感もあるのですが、この物語らしい終わり方でなんだか安心しました。さがら総さんの物語・文章はすごく好きなので新作が出るの楽しみにしてます

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



教え子に脅迫されるのは犯罪ですか?8時間目



著者



さがら総



レーベル



MF文庫J



ISBN



978-4-04-680078-7


表紙の画像は「版元ドットコム」様より