どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは金木犀さんの「フラれてから始まるラブコメ」です!
img_9784040740249_1
ストーリー B
内容は、高校デビューをして無理して陽キャを演じて彼女を作るも結局フラれてしまった田崎春人。これからは前みたいに大人しく生きていこう。そう考えていた矢先、真面目な委員長である桐ヶ谷あかりから告白される。彼女に振られたショックを引きずる春人は断るもまずは友達から始めることに。図書室で出会った林や元カノの友達である高坂とも関わりを得ながら、春人は自身の失恋と向き合っていくことになるが…とこんな感じです!

〜元カノのことを引きずってるから〜
第5回カクヨムWEB小説コンテストラブコメ部門特別賞受賞作。なんというか…フックがない物語でしたね…なんか淡々と話が進んで淡々と終わった…そんな感じのラブコメ?でした。ここから先は面白いとは言わないので見たくない方はブラウザバックで。
まず序盤。最初の数ページで無理でした。なんか主人公の傲りが鼻につきました。なんすか「ーー俺の彼女だ。」っていう薄寒い独白は。おもろいとでも?と思ってしまった時点で期待はしていなかったんですけどね…主人公は一人暮らしをしていてなんかオシャレなカフェでバイトしていて高校デビューして彼女ができて付き合って別れて…という紙一枚のプロフィール紹介みたいな序盤と、クッソ女々しい失恋後の姿。メンヘラ男子。無理っすね。そして始まる摩擦係数ゼロのラブコメ。氷のようにツルツルと滑るようにして進むラブコメ。委員長タイプの女子に告白されて、断って、でも結局一緒に帰ったりデートしたりみたいなシーンが特に盛り上がりもなくあって、サブヒロインたちとの毒にも薬にもならない会話がつらつらと続く…なまじ読みやすいぶん、薄さが際立ちますね…中盤で主人公がバスケをやっていたという過去が明かされて熱量のないスポ根が始まり、なんか男キャラが増えたりして…最後は元カノといい感じに決着をつけたんでしょうけど、いい感じだったんだなとしか伝わらないシーンはへぇー以外の何ものでもなかったです。悪い意味でひっかかるところが何もないラブコメでした。

キャラ B
主人公の春人はなんかキモかったです。男のメンヘラはキモいからやめときゃいいのに…ヒロインたちはなんかいい部分も悪い部分も全然見えてこなくて、女子高生+アルファな記号的魅力しか感じ取れなかったです。

最後に
別に面白くないけどなまじ読みやすいぶん薄さが際立つといった印象の作品でした。続刊は出ても買いません。

どんな人にオススメか?
個人的にはあまりオススメはできませんが、サクサク読めるラブコメが好きな方は試してみてもいいかもしれません。

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



フラれてから始まるラブコメ



著者



金木犀



レーベル



富士見ファンタジア文庫



ISBN



978-4-04-074024-9


表紙の画像は「版元ドットコム」様より