どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは水城正太郎さんの「異界心理士の正気度と意見1 ―いかにして邪神を遠ざけ敬うべきか―」です!
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ストーリー A
内容は、2013年に江ノ島に上陸した写真により鎌倉周辺が異界と呼ばれるようになった世界。女性心理士の間宮純はそんな鎌倉周辺で怪異に魅せられる人々を診療していた。そんなある日、患者の診察を通じて島野偃月という異界に侵された人間の治療が専門の心理士に出会うが…とこんな感じです!

〜怪異と対峙した時は〜
水城正太郎さんの新作!参加させていただいているHJ文庫公式レビュアープログラムの作品です。ありがとうございます。水城正太郎さんの作品は「道化か毒か錬金術」以来ですね。上記作品が面白かったので新作が出ると聞いて楽しみにしてました!クトゥルフをモチーフに鎌倉周辺で起こる怪異にまつわる事件を解決するオカルトチックな作品でした!面白かったです!
2013年に出現した邪神により異界と呼ばれるようになった鎌倉周辺。多発する怪異事件に興味のある純は鎌倉周辺で心理士として働いているところ、島野偃月という異界専門の心理士に出会い…物語は連作短編形式で描かれて各話に登場する患者が持ち込む怪異に関する事件を解決するお話となっています。この怪異はクトゥルフがモチーフになっています。全4話それぞれおどろおどろしい怪異のお話で不思議と引き込まれていきますね…狂ったように邪神の絵しか描かなくなった画家、マルチに騙されかけた青年がたどった運命、過去と今を行き来できる謎のサーカス、死者を蘇生しようと試みる学生…不気味な事件が徐々に解決へと導かれていく過程はドキドキしました!純、偃月、そして円月の知り合いである刑事の涼牙の3人のやりとりも楽しかったですね!一般人に最も近いはずなのに怪異にまつわる事件にガンガン首を突っ込んでいく純にそんな純に付き合わされる偃月、そして刑事として怪異に関する荒事を解決する涼牙。3人のやりとりは見ていて楽しかったです!最後まで楽しく読ませていただきました!面白かったです!

キャラ A
純は割と常識的なところもあるのかな?と思いきや怪異に関する事件にガンガン首を突っ込んでいくスリルジャンキーでしたね…でも怪異に惹かれる気持ちはちょっとわかりますw 偃月は怪異に侵された人間の治療を専門とする心理士。怪しげな風貌からくる期待を裏切らずに怪しげな術で怪異事件を解決していきます!純とのやりとりは見ていて楽しかったです!涼牙は熱血パワー系の刑事なんですけど、いざというときに頼りになる男でした!

最後に
クトゥルフをモチーフにした怪異事件解決ものとして楽しく読ませていただきました!これは面白いのでぜひ2巻も読みたいですね!純、偃月、涼牙の3人のやりとりや怪異事件解決劇はまだまだ見ていたいです!2巻待ってます!

どんな人にオススメか?
クトゥルフやオカルト、怪異ものが好きな方は!テンポのいい文章でちょっと不気味で怖くてでも惹かれる怪異事件を解決するお話が読めます!もちろんクトゥルフ知らなくても楽しめますし気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



異界心理士の正気度と意見1 ―いかにして邪神を遠ざけ敬うべきか―



著者



水城正太郎



レーベル



HJ文庫



ISBN



978-4-04-7986-2564-4


表紙の画像は「版元ドットコム」様より